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不遇の錬金術師  作者: 秀一
第四章 魔族の国 グランテイル帝国編
70/146

70話 カレー


 食堂はテーブルがたくさんある。魔王城とは思えないフランクさだ。

 

 そのうちの一つの椅子に座った。テーブルの上には、ご飯の上に茶色いソースが乗った料理が置いてある。木のスプーンも横に置いてある。

 

「ありあわせですまんが、食べてくれ。美味いぞ」

 そういう魔王様。

「これ食べられるの? 見た事無い料理だけど」

 不安そうなドロテア。

 

「以前、領内に来たリザードマン商人が似たような料理を作ったことがあるな。スパイスがたくさんないと作れない料理だったはずだが」

 アドリアンさんはそう言った。

「まあいただきますよ」

 僕はそう言って食べた。

 

 すぐにスパイスの芳醇な香りと、ピリリとした刺激が口の中に広がる。そして強い旨みを感じる。

 

「! 美味しいですね。これは初めてかもしれない……」

 僕はそう言った。

「うむ、美味いな……」

 そういうアドリアンさん。

 

「ほんとにい? まあ食べるけどさ……」

 不安そうに食べるドロテア。しかしすぐに笑顔になった。

「おお! 本当に美味しいじゃん。良いね、これ。大陸の料理とは全然違うんだね」

 ドロテアは喜んでそう言った。

 

「まあこれは、グランテイルというよりは七つ島の料理ですけどね。あのへんはスパイスが豊富に取れますので」

 アーダちゃんはそう言った。

「おいしいのだー!」

 テレサちゃんはガツガツと喜んで食べていた。

 

「一応、スパイスについてはこの城の中でも作っているのだ。原木を商人が中々売ってくれなかったもので苦労したがな……。まあ、我々は七つ島の商人にとってはお得意様だろうがな」

 魔王様はそう言った。

 

「ちなみにこれは何と言う料理なのですか?」

 僕はそう聞いた。

「正確な所はわからんが、カレーという料理らしいぞ」

 魔王様はそう言った。

 


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