7話 乾杯
「かんぱーい」
僕達は依頼を終え、報告し、ギルドで乾杯をしていた。
依頼はギルドで確認して貰わないといけないので、すぐに報酬は貰えない。だが、いずれは貰えるだろう。というわけで、ツィルさんはすでにビールを飲みまくっていた。
「ふう。うめえな。お前らも遠慮せずに飲めよ」
そういうツィルさん。
「いただきまーす!」
躊躇なく飲みまくるソフィーちゃん。
「いや、僕は未成年なんで……。ソフィーちゃんは良いの?」
僕は聞いた。
「良いんだよ! かたい事言わないの!」
そんなことを言うソフィーちゃん。
「それにしてもソフィーだったか。お前神聖魔術なんて使えたのか?」
そう聞くツィルさん。
「ええ。まあ私も魔法学園の生徒でしたしね。役に立つとは思わなかったけど……」
そういうソフィーちゃん。
「神聖魔術使えるならみんなに高く評価されると思うけど?」
僕は言った。
「まあでも私は盗賊だからね。あんまり魔術で評価されたくないよ」
変なこだわりを持つソフィーちゃん。
「それでフェイ、お前は錬金術師なんだろ? なら店でも開けばいいじゃねえか」
そういうツィルさん。
「そうしたいのはやまやまですが、元手が足りないですし。まあ師匠の店で働いても良いんですが、師匠が許してくれないんですよね」
そういう僕。
「へえ、そうなんだ。あの人凄い錬金術師なんだってね」
ソフィーちゃんはそう言った。
「世知辛いねえ。まあ、俺と組んでたらそれぐらいの金はすぐ溜まるさ。もっとヤバいダンジョンに行こうぜ」
そんなことを言うツィルさん。
「お気持ちはありがたいですが、あまり危ないのはちょっと……」
躊躇する僕。
「私としても、あんな怖い所は勘弁してほしいなあ……」
そういうソフィーちゃん。
「つれない連中だな。まあ、俺はしばらくこの国で稼ぐつもりだから、何かあったら声かけてくれよ。金はいくらあっても良いしな」
わりとがめついツィルさん。
「私のことも、いつでも誘ってよ、フェイ君」
そういうソフィーちゃん。
「ありがとう、ツィルさん、ソフィーちゃん」
僕は感謝した。