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不遇の錬金術師  作者: 秀一
第三章 海の国 ファーランド共和国編
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67話 海賊


 船は風に乗り、北へ、北へと向かっていく。

 

 グランテイルの大地が見える。もうグランテイルはすぐそこだ。

 

 その時、怪しげな船が何隻か近づいて来た。そして火矢を放った。

 

「う、まずい!」

 魔王様が叫んだ時にはもう遅かった。船中に火がついた。

 

「ヒャッハー! ぶち殺せ!」

 叫びながら船に乗り込んでくる男たち。何者だ!?

 

「海賊だ! 出会え出会え!」

 叫ぶ魔王様。海賊たちは容赦なく襲い掛かってくる。

 

「たあ!」

 僕は氷柱石の槍を突き出した。しかし敵の動きは素早く、捉えきれない。

「素人が! 死ね!」

 そう言って曲刀で斬りつける敵。だが僕は槍をぶん回し、弾き飛ばした。

「くっ、てめえ!」

 たじろぐ敵。すぐさまアドリアンさんが襲い掛かり、敵を撫で切りにした。

「ぐあっ!」「ぎゃあ!」

 ドロテアは魔術で、魔王様は拳で敵を叩きのめす。海賊たちは怖れを成し、逃げて行った。

 

 しかし船に付いた火は消えるどころか、ますます燃え広がっている。船が傾き始めた。

 

「ちょっと! これはヤバくない?」

 そう聞くドロテア。

「仕方あるまい……。悪いが皆のもの、水泳大会と行こう」

 そんなことを言う魔王様。

 

 船は沈没した。当然ながら全員参加の強制水泳大会と化した。僕達は泳いでグランテイルへと向かった。

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