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不遇の錬金術師  作者: 秀一
第三章 海の国 ファーランド共和国編
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58話 祝勝会


「ふう……」

 僕達は何とか死神を撃破し、外へ出た。

 

「おかえりなさい。どうでした?」

 そう聞くシギス。

「何とか倒せたよ。ドロテアが怪我したから、治療しないと……」

 僕はそう言った。

「……大丈夫だよ。水の精霊よ!」

 ドロテアが魔術を行使した。治療魔術のようだ。

 

「便利ですな。それで、敵は全滅できたので?」

 そう聞くアドリアンさん。

「断言はできないが、敵の気配はもう感じない。大丈夫だろう」

 セラさんはそう言った。

 

「おお! 凄い! ありがとう!」

 シルヴィオさんがそう言った。

「ありがとう!」「わーい!」

 喜ぶノームたち。

 

「良かったね。私はちょっと休ませてほしい……」

 そう言うドロテア。疲労困憊だ。

「僕も休みたいよ……」

 そう言って僕はその辺に横になった。

 

 

 

 僕が寝て起きると、あたりはお祭り騒ぎになっていた。戦勝パーティーというところか。ドロテアはまだ寝ている。寝かせておこう。

 

「ははは、剣聖殿。いける口ですかな」

 そう言ってセラさんにエールを飲ませるシギス。

「いただきましょう」

 セラさんもかなり酔っているようだ。

 

「ふう……」

 僕はまだ眠いが、何とか目を覚ました。

「お、英雄殿。ま、一杯」

 そう言ってシルヴィオさんがエールをくれた。

「英雄? 僕が?」

 そう聞く僕。

 

「英雄ですよ。私達にとってはね。ありがとうございます。好きなだけ飲んでいってくださいよ」

 そう言うシルヴィオさん。

「あはは、照れますね。それじゃいただきます」

 僕はエールを飲んだ。苦くてイマイチ味がわからないが、まあ喉は潤う。

 

「ん、ふわあ……」

 ドロテアも起きた。

「ドロテア、大丈夫?」

 僕はそう聞いた。

「あ、うん、大丈夫。まだ腕はちょっと痛いけどね……」

 そういうドロテア。

「薬による治療は行ったし、これ以上はどうにもならないよ。まあ、ポーションを飲んでも良いけど」

 僕はそう言った。

「この騒ぎでポーションなんて冗談じゃないよ。私もお酒飲む!」

 そう言うドロテア。

「ええ……、まあ、ほどほどにね」

 僕はそう言った。

 

 

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