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不遇の錬金術師  作者: 秀一
第一章 アルパ王国編
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5話 パーティー結成


「もうやだー」

 そんなことを言うソフィーちゃん。

 

 ここは冒険者ギルド。……の、隅っこのほう。革の鎧を着たソフィーちゃんがうなだれていた。

 

「どうしたの?」

 僕は聞いた。

「聞いてよフェイ君! みんな人使い荒いし、全然分け前もくれないんだよ! 『盗賊なんぞそんなもん』みたいな感じでさ! あーむかつく! むかつく!」

 そういうソフィーちゃん。苦労してるんだなあ……。

 

「まあ気持ちはわからないでもないけどね。でもパーティーに入れてさえくれない僕よりはマシだと思うけど……」

 正直に言う僕。

「うん。まあね……。あー、この際フェイ君と組もうかな、私」

 そういうソフィーちゃん。

「気持ちは有り難いけど、僕では役に立てないと思うよ……」

 情けないけど多分本当に役に立たない。

 

「よう小僧。まだそんなとこでグダグダしてんのか」

 やってきたのはあのドワーフさんだ。僕を見て笑っている。

「こんにちは。剣の調子はどうですか?」

 僕は聞いた。

「上々だぜ。お前、鍛冶屋になった方が良いんじゃねえか?」

 そういうドワーフさん。機嫌も良さそうだ。

 

「フェイ君。このドワーフさんは?」

 そう聞くソフィーちゃん。

「ああ、剣を作ったんだよ。ええと……、失礼ですが、お名前は?」

 考えてみると、名前を聞いてなかった。

 

「ツィルってんだ。テメエはフェイで良いのか?」

 そう聞くツィルさん。

「ツィルさんでしたか。ええ、僕はフェイです。彼女はソフィーちゃんです」

 僕は言った。

「ソフィーです。よろしく。ツィルさんは冒険者なんですか?」

 ソフィーちゃんは聞いた。

「もちろんだ。お前は違うのか?」

 そう聞くツィルさん。

「いや、私も冒険者ですけどね。盗賊だから、扱いが悪くて……」

 そういうソフィーちゃん。

 

「盗賊も大事だと思うがな。何なら、俺と組まねえか。ちょうど厄介なダンジョンを攻略しようと思っててな」

 そういうツィルさん。

「え、良いんですか!? 是非是非!」

 喜ぶソフィーちゃん。

「良かったね、ソフィーちゃん」

 そう言う僕。

 

「ていうかテメエも来いよ。こんな所にいたら暇だろ」

 そういうツィルさん。

「良いんですか? 足手纏いなのでは……」

 そう言う僕。

「そうとは限らんだろ。ポーションぐらい作れないのかよ?」

 そういうツィルさん。

「ポーションなら作れますよ。得意なんで」

 僕は言った。

 

「じゃあ作れよ。心配しなくても、モンスターは俺に任せておけばいいさ。いつも一人で戦ってるしな。あ、でもテメエらを守ったりはしねえから、自分の身は自分で守れよ。死んでも知らんぞ」

 そういうツィルさん。

「わかりました」

 僕はそう答えた。

 


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