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不遇の錬金術師  作者: 秀一
第三章 海の国 ファーランド共和国編
43/146

43話 追加の救援


 僕達が城内に入ると、歓声で迎えられた。

 

 結構消耗している兵士が多かった。補給物資を渡すと、更に喜んでくれた。

 

「ありがてえ!」

「おお、米だ!」

「肉だ! やったぜ!」

 滅茶苦茶喜ぶファーランド兵。

 

「皆喜んでおります。重ね重ね、ありがとうございます、フェイ殿」

 そう言うレフさん。

「いやいや。当然の事をしたまでですよ」

 僕は言った。

「しかし、かつてのコーネリアではこうはいかなかったでしょう。姫様やあなたには感謝するしかありませんな」

 そう言うレフさん。そう言ってくれるのは有り難い。

 

「それじゃあ、そろそろ帰りましょうぜ、隊長」

 そう言うシギス。

「ああ、それは少し待って下さらんか」

 そういうレフさん。

「ん? 何か?」

 僕は聞いた。

 

「いや、申し訳ないとは思うが、攻撃されているのはこの城だけではないのだ。本来なら、我々が救援すべきだが、見ての通り消耗していて動けん。どうか、助けに行ってはくれまいか」

 そう言うレフさん。

「冗談じゃねえや。いくら何でもそんな余裕はありませんぜ」

 そういうシギス。

 

「いや、このまま帰っても他の都市が落とされてしまっては意味がない。できるだけのことはしよう」

 僕は言った。

「本気ですか? せめて、姫様の命令を聞いてからでも遅くないのでは」

 シギスが言った。

「いや、遅いだろう。ここはファーランド領だ。僕達が行動を判断すべきだ」

 僕は言った。

「……ふむ。まあ、隊長殿がそう言われるなら、私は従いますけどね」

 シギスは渋々そう言った。

 

「そういうわけなので、お助けしますよ。とはいえ、すぐにとはいきませんよ。我々も消耗してますしね」

 僕はそう言った。

「ありがたい。もちろん、今日明日城が陥落するわけではないから、ひとまずゆっくり休んでくれ。我々も最大限諸君らを助けよう」

 レフさんはそう言った。

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