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不遇の錬金術師  作者: 秀一
第二章 湖の国 コーネリア王国編
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23話 帰還


 僕達は帰路に着いた。迅速に城塞へと戻る。

 

「ふう……」

 城塞に辿り着き、ため息をつく姫様。そうでなくてもみな疲労が溜まっている。緊張感がありすぎだ。

 

「お疲れさまでした。ご無事で何よりです。ちなみに、首尾は?」

 防衛隊長が聞いた。

「上々よ。少し休んだら、城に戻るわ」

 姫様は言った。

「それは僥倖。兵士たちに休暇の一つもくれてやってくだされ」

 そう言う隊長。

「いずれはね。相手の態度を見極めてからだけど」

 そう言う姫様。

 

「それにしても、本当にあっという間でしたな。何故相手は賠償を求めなかったのでしょう?」

 疑問に思うミカエルさん。

「そうですよね。はっきり言って、何を要求されても聞くしかないぐらいの戦力差があると思うのですが……」

 僕はそう言った。

 

「ドミニク。何か知らない?」

 そう聞く姫様。

「知らんがな。まあ、ファーランドとは交易してる商人の知り合いが多いから、良かったら聞いときますけど」

 そういうドミニク。

「お願いね。リザードマン商人の情報は結構頼りになるから」

 そういう姫様。

 

 姫様は少し休憩すると、城へと戻ることにした。ミカエルさん、ドミニク、僕が続く。

 馬を走らせ、城へと戻った。

 

「お疲れさまでした。フェイ、和平交渉はどうでしたか?」

 馬を厩舎に戻し、括り付ける姫様。そう聞いた。

「緊張しましたよ。できればもう御免ですね」

 僕は言った。

「ふふ、私も緊張しましたわ。でも、和平交渉はまだまだ結ばないといけないので、是非付き合ってくださいね」

 そう言って笑う姫様。勘弁してほしいなあ……。

 


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