表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不遇の錬金術師  作者: 秀一
第一章 アルパ王国編
2/146

2話 将来の夢


「それではこれで今日の授業も終わりでーす。またねー」

 授業が終わり、先生も去った。みんなも帰っていく。

 

 後に残ったのは、僕とソフィーちゃんだった。

 

「あの、ソフィーちゃん……。かばってくれてありがとう。でもあんなことしたら危ないよ」

 僕はそう言った。

「何情けない事言ってるの! そんなんだから虐められるんだよ! あんなやつら叩きのめさないと!」

 そういうソフィーちゃん。

 

 しかしソフィーちゃんは小さい。小人族は人間よりもちょっと小さい。と言っても、一メートルぐらいはあるけど。でもソフィーちゃんは僕より背も小さいし胸もわりと小さいんだよね。短い茶髪と金色に輝く瞳がチャームポイントだ。

 

「僕には無理だよ。錬金術は戦うための術じゃないからね」

 僕はそう言った。

「まったくフェイ君は……。まあ、そう言う優しいところが君の良い所なんだろうけど」

 ソフィーちゃんはそう言ってくれた。

 

 僕達は帰る方向が同じなので、何となく一緒に帰る感じになった。

 

「フェイ君は、魔法学園を卒業したらどうするの?」

 ソフィーちゃんはそう聞いた。

「冒険者になりたいとは思ってるんだけどね……」

 正直に言う僕。

「いや無理でしょ。モンスターに殺されると思うけど」

 はっきり言うソフィーちゃん。

「だよね。いや、正直店でも出せれば良いかな、って思ってるけどね。でもそれには元手が居るし……。何とか危なくない採取依頼でもこなして、生き延びられたらいいんだけど……」

 僕はそう言った。

 

「そんなんじゃ無理だと思うけどなあ。でもまあ、それだと私と同じだね」

 そういうソフィーちゃん。

「ソフィーちゃんも冒険者に?」

 僕は聞いた。

「もちろんだよ。私だって、武器を持てば戦えるしね!」

 そういうソフィーちゃん。彼女もあんまり強くは無いけど、器用だし素早い。偵察役としては役に立つだろう。いいなあ……。

 

「それじゃあ、ここでお別れだね」

 分岐点に立つ僕達。

「そうだね。ソフィーちゃん、僕もソフィーちゃんの役に立てると嬉しいんだけど」

 僕は言った。

「期待しておくよ。じゃあね」

 ソフィーちゃんはそう言って去って行った。

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ