表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不遇の錬金術師  作者: 秀一
最終章 大戦編
138/146

138話 裏切り


 コーネリアを姫様とドミニクに任せ、僕達はファーランドへと帰還した。

 

 街には安堵が広がっていた。今回の戦勝の効果は大きかったようだ。突然首都に襲ってきた敵を撃破したのだから、当然だろう。

 

 僕は兵士たちを配置したり解散したりして、城内へと入った。

 

「おかえりなさいませ。ふふ、すっかり英雄様になってしまいましたね」

 白いドレスを着たバレンティナさんがそう言ってくれた。

「そんなことはないですよ」

 僕は言った。

「そうでしょうか。それはともかく、レフさんがお待ちですわ」

 バレンティナさんはそう言った。

「わかりました」

 僕は答え、レフさんの部屋に急いだ。

 

「失礼いたします」

 僕はレフさんの部屋の扉をノックし、入った。

 

「おお、おかえり、英雄殿」

 そう言うレフさん。

「そんな呼び方はやめてください」

 嫌な気分はしないが、そう呼ばれても仕方ない。

 

「ふふ、これは失礼した。フェイ殿、実はな……」

 そう言って手招きするレフさん。

「? どうしました?」

 僕はレフさんの近くに寄った。

 

「実は、アルパのテオドール将軍が、こちらに裏切ろうとしているようだ」

 レフさんは言った。

 

「確かなんですか?」

 僕は聞いた。ちょっと信じ難い。

「わからん。が、こちらと接触したいようだ。先のイリスでの戦いが効いたようでもある。危険ではあるが、交渉する価値はあるだろう」

 レフさんは言った。

「そうですね。どこで交渉を?」

 僕は聞いた。

「こことハイランドの中間点だ。今夜、秘密裏に会いたいらしい」

 レフさんは言った。

「わかりました……」

 僕は言った。

「危険かもしれん。警戒しておけ」

 レフさんはそう言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ