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不遇の錬金術師  作者: 秀一
最終章 大戦編
133/146

133話 作戦


 天気晴朗。風強し。

 

 ファーランド共和国の首都、ファーランドは、岬の先にある。そしてその南には高台がある。

 

 この高台を取られてしまえば僕達はおしまいだ。だから当然、僕達はこの高台に陣を構えた。

 

 太陽は南中している。僕はレフさんを呼んだ。

 

「何用かな、フェイ殿」

 レフさんは言った。

「レフさん。ファーランド兵を連れ、南方の森へ隠れてください」

 僕は言った。

 

 ファーランドの南には高台があり、その南は基本的にジャングルだ。ここに隠れれば見つからないだろう。

 

「ふむ……、どれぐらい連れて行けば良い?」

 そう聞くレフさん。

「ファーランド兵は全員。この高台は僕達で押さえます」

 僕は言った。

「全員!? 5000人はおるが……」

 驚くレフさん。

「構いません。が、砲撃戦が始まったら、敵に突撃していただきたい」

 僕は言った。

 

 レフさんは少し考えた。

 

「ふむ……。要は二段構えの作戦というわけか」

 レフさんは言った。

「三段構えですけどね」

 僕は言った。

 

 

 一方、ベルクランド軍は驚異的な速度で前進していた。

 

 ファーランドへの道は下っている。故に、彼らにはファーランドの街が見えた。

 

「どうやら、ファーランドが見えて来たようですな」

 老将コンラートはそう言った。

「あら、見えるのね。中々親切じゃない」

 ミカはそう言った。

 

 ドワーフ軍の主力は大砲。そしてそれを動かすゴーレムたちだ。大砲を後ろから押して進んでいる。

 

「右前方に高台が見えますな」

 ウルはそう言った。

「そうね。あそこからなら、ファーランドを砲撃できそうね」

 ミカは言った。

「しかし敵もさすがにそれは警戒しているのでは?」

 そういうコンラート。

 

 しかしベルクランド軍は、まだまともな敵と会敵していなかった。

 

「偵察を出しましょう。騎馬隊を」

 ミカは言った。

「了解です」

 ウルが伝令し、騎馬隊が偵察に向かった。

 


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