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不遇の錬金術師  作者: 秀一
最終章 大戦編
129/146

129話 貸与


 そして……。

 

「や、やったぞ! 我々の勝利だ!」

 ルシールさんの声。それに応え、うおおおお! と勝鬨の声があがる。

 

 わああ、と兵士たちがやってきた。

 

「すげえな! 大砲ってのは!」

「大したもんだ!」

「ありがとう! ありがとう!」

 感謝の声を聞いて、生徒たちも表情が緩む。イリスは何とか救われたのだ。

 

 僕達は補給物資を運び入れていた。もっとも、イリスには海から補給できているので物資に余裕はあるが、やはりそれだけでは不安だろう。

 

 まだ敵がやってこない保証はないので、警戒は続けるが、僕達は街の中で休ませてもらうことにした。僕はルシールさんの屋敷に招かれた。

 

「お見事ですわ。さすがにもう駄目かと思いましたが……」

 ルシールさんの娘、カンデさんはそう言った。

「はっはっは。流石俺の見込んだ男の事はあるな!」

 そんな事を言うルシールさん。お酒を飲んでいた。

 

「あれだけの打撃を受ければ、そうはイリスには近づかないでしょう」

 ユリアナはそう言った。

「そうだな。……しかし、あの大砲ってのもすげえ武器だな。うちにもいくつか貸して貰えねえものかな」

 そういうルシールさん。

 

「あまり余裕はないですが、イリスの防衛の為に置いておいた方が良いかもしれませんね」

 僕はそう言った。

「お、本当かい!? そりゃありがてえが、良いのか?」

 そう聞くルシールさん。

「アーダ、どう思う?」

 僕はアーダちゃんに聞いた。

 

「ん、そうですね。まあ撃ち方とかも教えないといけないとは思いますが、半分くらいなら良いですよ」

 アーダちゃんはそう言った。

「おお、本当か! そりゃありがてえな。まあ任せとけ。こんな戦争、すぐに俺が勝利させてやるからよ!」

 ルシールさんは、上機嫌になってそう言っていた。

 

 

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