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不遇の錬金術師  作者: 秀一
最終章 大戦編
125/146

125話 改良


 ユリアナは早速、銃や大砲を軍事学校の仲間たちに見せた。

 

 当然ながら、みんな驚きをもって迎えていた。しかしすぐに扱いをマスターし始めた。

 

「へえ、こりゃ凄いね。ファーランドの兵士たちにも教える?」

 そう聞くダークエルフの少女、アネタ。

「いや、数に限りがあるし、敵に真似されるわけにもいかないから、基本的には私達だけで運用しようと思う」

 ユリアナは言った。

 

 もっとも、銃の扱いは難しく、トロルや龍人では扱えなかった。しかしエルフのヴァンダやダミアン、ダークエルフのヤコポ、アネタ、パウルの5人は見事に使いこなしていた。特にヴァンダは、遠距離の的にも軽々と命中させていた。

 

「お見事だね。でもさ、これやっぱりイマイチ使えないと思うんだけど」

 人間の男の子、イクセルは言った。

「ん? どうして?」

 エルメが聞いた。

 

「いやだってさ。これって要するに、火縄に火をつけて時間が立てば撃てるんでしょ? 実際の戦いでそんな余裕があるとは思えないんだけど」

 イクセルはそう言った。

「確かにそれは私も思った。瞬時に射撃できるようにしてほしい」

 ヴァンダは言った。

 

「うーん、確かにそうだね。アーダさんに相談してみるよ」

 ユリアナはそう言った。紙にメモする。

「そこも問題だけどさ。火薬を適量測って入れると言うのも相当無理があるよね。多いと危ないし、少ないと上手く撃てないしさ」

 ヤコポは言った。

 

「それに関しては、最初から測って何かに入れておけばいいんじゃ?」

 そう言うリザードマンのタチアナ。

「良いかもしれませんね。そう言う準備なら、僕も手伝えるかも……」

 ノームのエドウィンは言った。

 

「ふむふむ……。やっぱり実際に使ってみると、色々問題点が出てくるものだね。みんなもアーダさんたちの研究室に来なよ。色々改良して貰おう」

 ユリアナはそう言った。

 


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