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不遇の錬金術師  作者: 秀一
最終章 大戦編
120/146

120話 責任


 アルパとの交渉は物別れに終わり……。議会も終わった。

 

 僕はレフさんの部屋に呼ばれた。

 

「フェイ君……。良くやってくれたね」

 そう言うレフさん。

「そうでしょうか……。僕のやったことが、正しかったかはわかりませんが。でもレフさんを追放するなんて、僕にはできませんよ」

 僕はそう言った。

 

「カッコよかったよ、フェイ!」

 そういうリーケ姫様。

「まあ、フェイ君なら当然だよね」

 ドロテアはそう言った。

「フェイ殿なら、ああ言ってくださると思っていた」

 アドリアンさんはそう言った。

 

「思えば、色々な絆を紡いだものですな、フェイ殿。しかしこうなった以上、あなたには責任を取って貰わねばなりませんぞ」

 レフさんは言った。

「……というと?」

 僕は聞いた。

 

「言ったはずですぞ。最後の一人になっても戦うと。もちろん、私共も最後まで戦います。最後の最後まで戦います。あなたにはその象徴、総司令官になっていただきたい」

 レフさんは言った。

 

 総司令官! 総司令官か……。

 

「僕にその資格があるでしょうか?」

 僕は聞いた。

「君しかやれない事だ。あの時、誰が声をあげても良かったが、きっと君しか声をあげられなかったし、そう言う運命だったのだろう。君の言葉、よもや嘘ではないだろう?」

 そう聞くレフさん。

「はい」

 僕は答えた。

 

「ならワシは君に託そうと思う。これは議員たちの多くも同意してくれたことだ。頼む。この国を救ってくれ、フェイ君」

 レフさんは言った。

「そこまで言われたら、断る理由はありません」

 僕は言った。

 

「うむ、頼むぞ」

 レフさんはそう言った。

「ただひとまず、カランに帰ろうと思います。色々準備することもあるので」

 僕は言った。

「君に任せよう。兵をいくらか連れていけ。カランと言えど、もはや安全とは言えないでな」

 レフさんはそう言った。

 


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