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不遇の錬金術師  作者: 秀一
最終章 大戦編
111/146

111話 急報(後編)


「何だって!? どういう事だ!?」

 僕は叫んだ。意味が分からない。

 

 コーネリア城が陥落!? ありえない! コーネリアとアルパは確かに国境を接しているが、僅かだ。城塞が防御しているはず……! 第一今アルパはファーランドと戦争をしているんだぞ! 不可能だ!

 

「ベルクランド王国の強襲です。爆石砲の攻撃で、城は粉々に……」

 そう言う伝令。

 

 ベルクランド王国!?。そういうことか……!

 

 かつて師匠が居た国。エルフを滅ぼしたという。恐るべき軍事力の国だ。しかしよりにもよってこんな時に! 完全にやられた! アルパとベルクランド、二国は組んでいるのか……。ありえることだ!

 

「な、何てことだ。姫様はどうした!」

 ルシールさんは聞いた。

「姫様は無事です。ファーランドに避難しておられます」

 そう言う伝令。

 

 そこは良かった。姫様まで失ってしまえば、僕は……。

 

「フェイ殿。リーケ様は、あなたに会いたがっていました。どうかファーランドに戻ってくださいませんか」

 伝令は言った。

「僕としてもそうしたいけど……」

 僕は悩む。

 

「構わんよ。戻りたまえ。どちらにせよ、ファーランドで一度、軍を整えるべきだ。第一、ベルクランドが侵略してくる可能性もある」

 ルシールさんはそう言った。

 

 そうだ。その危険がある。

 

 最悪の状況だ。北からはアルパ、西からはベルクランドか。……とにかく、状況を整理しなければ……。こうなってしまえば、戦力も不安だし、一旦カランにも戻りたい。

 

「ルシールさん。僕は一度ファーランド、できればカランにも戻ります。余裕があれば、船をお貸しします。どうか耐えてください……」

 僕は言った。

「余裕は無かろう。君の幸運を祈るよ」

 ルシールさんはそう言った。

 


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