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不遇の錬金術師  作者: 秀一
最終章 大戦編
109/146

109話 雨の中の死闘(後編)


「申し上げます!」

 前進していたテオドール将軍は、報告を受けた。

「何だ?」

 つまらなそうに聞く将軍。

「敵襲です! 背後から敵!」

 そういう伝令。

「背後?」

 驚く将軍。

 

 ここはイリスとハイランドの中間点だ。こんな所で背後から敵が襲ってくるだろうか。

 

「ふん、まあいい。全軍をもって踏みつぶせ!」

 将軍はそう言った。

「はっ!」

 伝令は了解し、命令を広めていった。

 

 

 

「前進!」

 僕は前進を命じた。

 

 長槍による前進攻撃。隙間はほとんどない。敵を突き刺す。

「ぎゃあああ!」

「うわあああ!」

「ひいいいいいい!」

 大混乱に陥る敵。次々と敵を倒していく。

 

 このあたりの敵はほぼ壊滅した。とはいえ、敵は多い。集結してくるだろう。

 

「これで十分だろう。撤退しよう」

 僕は言った。

「撤退ですか? どこへ?」

 そう聞くユリアナ。

「イリスへ……」

 僕はそう言った。

 

 しかし敵の騎兵の動きが速かった。こちらに向かい、退路を断とうとしてくる。

 

「愚か者が! ここが貴様らの死に場所だ!」

 叫ぶ敵の指揮官。

 

 僕はそれを無視し、全軍をまとめて退路に向かわせた。

 

「逃がすか!」

 敵はふさごうとするが、こちらは槍を並べて突撃する。

「くっ」

 避けようとするが、遅かった。敵は馬を刺され、落馬した。僕達はそのまま戦場を去って行った。

 

 

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