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不遇の錬金術師  作者: 秀一
最終章 大戦編
107/146

107話 方針転換


 ――イリス周辺。

 

 アルパ軍は、イリスの攻略を開始していた。投石器による攻撃で、イリスの城壁にダメージを与える。

 

 とはいえ、思うようにはいっていなかった。イリス軍は弓矢で頑強に抵抗していたし、イリス軍からのバリスタやカタパルトによる攻撃で反撃を受けていた。

 

 戦闘は一進一退。

 

 アルパ軍本営には、テオドール将軍が居た。今回のアルパ軍攻撃部隊の総司令官になる。

 

「ハイランドはまだ落ちんか!?」

 叫ぶ将軍。営内を歩き回っていた。

 

 とはいえ、ハイランドどころか、目の前のイリスも陥落する気配はない。ハイランドからの連絡は無かった。それも彼を苛立たせていた。

 

「申し上げます!」

 伝令がやってきた。

「何だ!」

 叫ぶテオドール。

「ハイランドの攻略は失敗! エルマー団長は戦死されたそうです!」

 伝令はそう言った。

 

「馬鹿を言うな! そんなことが許されるか!」

 叫ぶ将軍。

「は? いや、しかし……」

 伝令は混乱する。

 

「戦死だと……、ふん、あの若造めが……」

 吐き捨てるテオドール。元々、気に入らなかった。若年でありながら、剣の腕と王の覚えめでたく第三騎士団の団長を射止めたのだ。それが死んだ。

 

 とはいえ、意外でもあった。ハイランドは小さな街。それすらも落とせないとは。

 

「将軍、どうします?」

 参謀が聞く。このままイリスの攻略を狙うか。しかしそれは難しそうだ。元々、アルパ王はハイランドの攻略を望んでいた。エルフの街、それを支配すれば大きい。

 

「このままでは埒が明かん。ハイランドの攻略に切り替えるぞ!」

 将軍はそう言った。

「ははっ!」

 参謀は走り、部隊に命令を下達した。

 


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