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終末世界の創造者  作者: だんちょー
一章 終末世界の始まり
6/33

6話

2話連続投稿します!

「とりあえず学校目指すのが一番か。だいたい今は1時間目の途中かな。みんなもゾンビに襲われてるのかな?でも高校は山の方だしみんな俺の家とは方向が逆だからまだ大丈夫かな?」


俺は今親父に言われた通り学校へ向かっている。道にはゾンビが何匹かいるがそんなに多くない。やつらは足は遅いので、普通に走って逃げられる。俺はとりあえずそんな調子で学校へとむかった。




ーーーーーーーーーー




しばらく歩くと何人かの生存者にあった。建築関係の人が工具を持ってゾンビと戦いながら彼の後ろを何人かの人達が付いて行っていた。俺はとりあえずその人たちと合流した。


「おい坊主手伝ってくれ!誰かこいつにスコップ渡せ!」


「あっありがとうございます。」


「礼はいいからとりあえず後ろのやつら守りながら学校へ向かいたいんだ。頼む手伝ってくれ」


「俺も学校に行くつもりだったんで大丈夫です!」


俺はとりあえず目の前にいるゾンビに狙いをつけた。

頭をスコップの先で突けばいけるだろう。そして俺はスコップを振りかぶって突こうとした時、身体が硬直した。彼らは元は人間だ。元に戻れる可能性があるのではないのか?そしたらこれは殺人ではないのか?

頭の中に1つの疑問が生まれるとそれは皮切りにどんどんと疑問が出てきた。


「坊主!しっかりしろ!やらないなら下がってろ!」


「うぅ、すっすみません。」


「いいかゾンビが元人間だろうと関係ないんだ!やつらは俺らが元同胞だろうと襲ってくる。わざわざ元人間だからと食われてやる必要はない!いいか!死にたくなかったら戦え!出来ないなら下がれ!」


くそっ。さっき覚悟したのに。俺は家族のためにも戦わないといけないだ。しっかりしろ!


「やります!」


俺はその言葉と同時に新たな標的に向かってスコップを突き出した。スコップは標的の頭を深々と刺さり、その感触はとても言葉に表せない不快なものだった。

この感触に慣れないといけないのか本当に地獄になっちまったな。


「よし!いいぞ!坊主!みんな少しペースを上げるぞ!」


そして俺たちは避難のために学校へむかった。




ーーーーーーーーーー




「よし!見えてきたぞ!」


今の俺らの集団は20人くらいの規模だ。しかも老人や女性がいるせいで動きがおそい。よってゾンビどもに追いつかれてしまい。俺らに向かってゾンビの集団が群がってきている。


「あともう少しだ!急げ!」


俺は必死にゾンビどもを倒し続けた。この頃になるとだいぶこの感触には慣れてきた。まぁ不快ではあるけどな。

校門に近づくと体育科の松本がいた。やつは1人でゾンビを担ぎ、学校の外へぶん投げていた。相変わらずの筋肉バカだ。


「急げ!早くしないと校門が閉められない!」


人々は次々と学校に入る。俺と建築関係の仕事をしてるだあろうおっちゃんが最後に入り、松本が急いで校門を閉めた。


「坊主、助かったぞ。お前のおかけだ。」


「いえいえ、あの時声かけてくれなかったら戦えませんでしたよ」


「まぁそれなりに覚悟がいることだがこれから先絶対に必要だ」


「そうですね。」


おっちゃんと話していると松本が来て、


「お前佐藤か?よく生き延びたな!」


「まぁなんとか。」


「ならお前はとりあえず避難して来た人たちを学校の会議室に連れて行ってやれ。俺もあとで向かうそこで何があったか聞かせてもらうぞ。」


「はい、では皆さんこちらです。」




ーーーーーーーーーー




俺たちはとりあえず逃げ切れた。どうやらここら辺はまだゾンビがいなかったらしく普通に授業をしていたらしい。みんな極度の緊張から疲労が激しかったらしく。トイレで吐くものが多かった。

だがここの安全も一時の間だけだった。外から悲鳴が聞こえた。見ると俺たちが引き連れて来たゾンビが校門を破壊し、流れこんできたらしい。

しかもゾンビはもう学校内に入り込んでるらしくあちこちから悲鳴が聞こえる。


「坊主!扉を閉じろ!残念だがトイレに行ったやつらはもう無理だ!急いで扉の前にバリケードをつくれ!」


「はい!くそっ破られるのがいくらなんでも早すぎるだろ!まだそんなにたってないぞ!」


俺は急いで室内にあるイスや机で即席のバリケードを作った。

扉にはゾンビが群がっているらしく、扉が軋んでいた。こんな密室では逃げ切れないだろう。万事休すかと思ったがその時、扉の軋む音が急になくなった。

突然の事態にその場いた人たちは静かに扉を見続けた。すると若い男の声が聞こえた。


「この学校内のゾンビは倒した。もう出て来ても大丈夫だ。」


突然の事態とその声の主の言った言葉にみんなついていけなかった。

とりあえず避難したなかにいた1人の老人が尋ねた。


「本当なのか?」


「本当だ、校門前にみんな集合している。俺は先に行ってるからな。」


「あっちょっと待ってくれ!」


老人が叫んだが行ってしまったらしい。


「どう思うか?そこの若いの?」


「俺か?どう思うって言われてもあの数を倒すなんて無理があるだろ。」


「じゃがこのままここにいても野垂れ死ぬだけじゃのがの」


「じゃあ信じるというのか?そもそもあの声はなんだ。ゾンビが声なんか出せないし、人だとしてもこんな状況で1人でいられるわけがない。」


「どうせ先の短いわしじゃ。わしが先に外に出て確かめよう。バリケードを避けてくれんかね。」


俺はとりあえず言われた通り、おっちゃんや他の人と協力してバリケードをどける。


「じゃあわしが行くからの」


俺たちはいつでもドアを閉め、バリケードを再設置出来るように準備する。

しかしその必要はなかったようだ。


「これは……。みんな大丈夫じゃ。出て来ても良いぞ。」


外に出るとそこには頭が無いゾンビや、丸焦げのゾンビ、銃でヘッドショットを食らったようなゾンビがあちこちに転がっていた。


「おいおい、いったいどうなってんだよ……」


「これは銃痕ではないぞい。一体何をしたらこんな綺麗な傷口ができるじゃか。いったいどうなってるんじゃか」


「あんた、戦争を知ってる人か?」


「大平洋戦争ではないがな、とあるところの戦争の後方支援で少しじゃがな。」


おっちゃんと老人は会話をし、俺を含めた他の人たちはその光景に声も出なかった。


「さてじゃあ、あの声の主に言われた通り校門前に行くか。」


おっちゃんの声掛けによってみんな校門前へと向かっていた。




ーーーーーーーーーー




そこで俺はチートみた。見てしまったのだ。俺らと同じくらいのやつが空中に矢や火球など浮かべてそれをゾンビに向かって放っているのを。


「なんだこれは。夢なのか…。あんなの反則だろ。」


俺はこれがチートを目にした人の気持ちなのだろうと思ってチート系異世界ものの登場人物に激しく同情したよ。

どうやら彼がこの学校のゾンビを倒してくれたらしあい。本当にチートはやばいな。まじで感激したよ。

思わぬところで俺ではないけどチートを手に入れたよ。よし、俺は決めた。なんとしてでも彼について行く。そしてもう一度ゾンビのいない世界を作ると。

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