3話
感想及び評価ありがとうございます。ツイッターでの応援もとても嬉しいです。
こちらの方で随時更新報告などしておりますので是非フォローしてください。
http://ncode.syosetu.com/n0570eh/1/
「あっありがとうございます。」
「おう、気にするな。」
俊は先ほど襲われていた女子高生と話している。
現在俊は学校内の掃討を終え、仮説のバリケードをつくり、生存者と会話をしている。
「ところで聞きたいのだがお主は何もんだ。」
横から老人が話しかけてきた。
そして当然聞かれるであろうことを即座に聞いてきた。
「そうですね。俺自身もよくわからないです。まぁ平凡な高校生で魔法が使える少し変わった男ですかね。」
魔法が使える時点で既に平凡などという言葉とは別れを告げたようなものなのだが俊はそこに気づいていない。
「では先ほどのアレはなんだ?急に矢が君の周りに出てきたぞ?いいから教えなさい!」
老人はだんだんと口調が荒くなってきた。現在の状況でだいぶ精神的に来ているのだろう。
「まぁとりあえず落ちついてくださいよ。とりあえずこの場だと何があるか分からないのでとりあえず付いてきてください。安全な場所で話しましょうよ。」
俊は彼らからしてみれば謎の力を持つ怪しい男である。だが彼らの今の状況で安全な場所へと言われたら付いていくしかないだろう。
学校に避難してきた人々を疑心暗鬼ながらも俊の後に付いていくのであった。
ーーーーーーーーーー
「じゃあ説明するからな」
現在俊たちは先ほどつくった建物内にいる。
俊も含めて32人がいるが建物内にしっきりと収容できた。
「まずこの能力の前に今起きてることについて話そう。」
俊はみんなの前に立ち、話し始める。
「現在人々を襲っているのはゾンビだ。ゾンビについてはゲームとかと同じ認識で構わない。で何故ゾンビがいるのかと言うと、ここ最近の暴動事件だ。始まりは中国だ。これはニュースでやっていたからみんな知っているだろう。これは憶測だがなんらかの原因で新種のウイルスが発生、その後現地の人間に感染したのだろう。まぁ彼の国の衛生管理を考えればありえる。
であとはネズミ算式で数が増え、現在日本列島に上陸してこうなっている。」
さらに俊は続ける。
「そしてみんなが知りたがるこの能力だが、これは神から授けられた能力だ。まぁ簡単に言うと魔力というエネルギーを使って魔法を使う能力だ。詳しくは俺もよくわからんがな。」
人々は夢のような話に状況を呑み込めてないようだ。
「とりあえず理解するのは後でいい。それよりも大事なことがある。あなたたちを救うことを俺は出来る。
これは神が望むことである。強要はしないがあなたがたが望むなら俺の保護下に入ってくれないだろうか。」
話の進む早さに人々はついていけてないようだ。だが老人は違ったようだ。
「ふむ。では私はお前に救われるとしようか。先の短いわしだが大丈夫か?」
「あぁ構わない。老若男女問わずだ。」
すると先ほどから黙っていた人々も皆保護下に入ると言い出した。
「基本的なこの集団の理念はこのパンデミックの終結だ。これはこの集団の中にいる限り絶対に忘れてはならない。ちなみにゾンビ化を治す魔法があるかと思ったがそう上手くはいかなかった。なぜか分からんが魔法が通じないんだ。というより魔力が通らない。てなわけでやはり治すためには薬が必要だ。」
パンデミック直後に俊は魔法ならゾンビ化を治せるのではないかと試したのだが、なぜかゾンビに魔法が通らなかった。正確に言うとゾンビの身体に直接働きかける魔法が全く効かなかった。そのため地道に特効薬をつくる必要があるのだ。
「まぁ今しばらくはこの拠点周辺を整備していきますのでその時にはしっかり働いてもらう。働かざるもの食うべからずだからな。」
次は明日です