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終末世界の創造者  作者: だんちょー
二章 敵襲来
23/33

23話

この後さらに出します

「ほら急いでください。一応周りのゾンビたちは倒しましたけどいつまた来るかわからないんで」


「おっおうわかった。だけど車までそれなりに距離あるぞ?」


「あと鍵を逃げてる途中で落としてしまったんだ」


俊の催促に武装部門の者達が答える。


「車は捨てておきましょう。それよりも今は逃げることが大切ですからね。じゃあとりあえず外に出ましょう。」


彼らは俊を疑いの目で見ている。

彼らは車もないのにどうやって帰るのか?

そもそも外のゾンビたちを本当に倒したのか?

ここにいる者達はまだここに来てから俊が魔法を使っているところを見たことないのだ。

もちろんそのような話は聞くし、実際に自分たちの利用してる銃や防具も俊によって創造されたものだとも知っている。

そして各代表はもちろんのこと、古参の者達が慕っているのも知っている。

ただこのような命のかかっている状況でそう簡単に信用もできないのだ。


「そもそもどうやって行くんだ?ここから拠点まで数キロあるぞ?てかどうやってここまで来たんだ?やっぱり魔法てやつか?」


「まぁそれに近いですね。とりあえず外に出ないと何も出来ないんで早くしましょう」


俊に促され、渋々彼らは建物内から出る。


「うぉ!まじかよ…」


そこには俊によって倒された沢山のゾンビがいた。


「犬も倒されてるぞ!あんな速いやつを一体どうやって……」


彼らは目の前のゾンビたちを観察してどうやって倒したのか観察をしている。

ただ俊はそれを待つつもりもなく、


「皆さん!少し俺から離れててください!」


彼らを遠ざける。

充分に離れたのを確認してすぐに俊は口笛を吹く。

すると上空からドラゴンが降りてくる。


「待たせてすまなかった!」


「グガア!」


「よし、みんなドラゴンの背に乗ってください!飛んで拠点まで帰ります!」


武装部門の者達は俊に促され、急いでドラゴンの背に乗る。箱もなんとか全員入ることができた。


「飛行中は絶対的に立たないでください!それと……これを使ってください!」


俊はマガジンを1人5つ創造した。創造を何度も行ってる今の俊だったらマガジンぐらい一瞬である。


「マガジンです!皆さんで左右の警戒をしてください!カラスが近寄って来たら撃ち落としてください!」


武装部門の者達は馴れた手つきでマガジンに取っ手を装着する。


「前はこのドラゴンが、後ろは俺が担当します!

出発してくれ!」


「ガァァァァァ!」


ドラゴンは拠点に向けて再び飛び立った。

もちろんその姿を見たカラスたちも近寄ってくるが行きでさえ難なく来れたのだ。武装部門の者達もいる帰りならなおさら安全に帰ることができる。




ーーーーーーーーーー




「俊!みんなは!?」


帰ってくるとさっそく防壁で警戒をしていた隆太が声をかけてくる。


「全員救出した。原田さんはどこにいる?」


「ここにいるぞ!全員無事だったか……感謝する!」


「当然のことをしただけですから。それよりもう監視体制は通常通りに戻してください。ドラゴンにも監視に当たらせるので」


その言葉に武装部門の者はほっとした顔になる。

今回のようなことは初めてだったのだ。

いくら訓練していてもいざ本番となると緊張もする。


「ならこの後皆に伝えておこう。でもカラスどもが現れたんだ。今まで通りにはいかないぞ?」


「そうなんです。だからその対策のために急いで各部門代表の会議を行います。それに今回については少しおかしい」


「それは俺も思う。昨日までいなかったカラスや犬のゾンビがあちこちに現れて来やがった。まるで突然現れたみたいにな……」


「ええ……多分俺が以前言った敵が関係すると思うんです」


「ついに来やがったか……よし!早いとこ会議を行おう!おいお前!各部門棟を回って代表を内政部門棟の会議室によんでこい!」


原田は近くにいた部下に命令をくだす。


「さて急ぎましょうか。多分ですが敵の訪れる時間はそう遠くないですから」


「あぁわかってる!」


俊と原田は急いで内政部門棟へと向かうのであった。

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