2話
更新です。
そうしてなぜ冒頭の状況に戻るかというと遂に俊の周りにもゾンビが現れて、俊は早速魔法を使った。火球を飛ばしていたのが、魔法に集中しすぎていつの間にか囲まれていたのだ。そのため俊はゾンビから逃げるため、その場から離れ、数キロ先の海岸に逃げたのだ。だが今は夏、海水浴に来た人が多かったのだろう。逃げた場所にもゾンビがいて絶賛海岸マラソン中だ。ちなみに俊は身体能力をあげる魔法を使っており、またパンデミックまで出来るだけ身体も鍛えていたのでそんなんではバテない身体になっている。
「というかどうするんだよこれ。サ○エさんみたいに引き連れたまま家に帰ったら家の中地獄絵図になるぞ。」
と馬鹿なことを考えながらこの状況を切り抜ける方法を考える。
「こんな数、火球打ってもあんまし意味ないな。なら範囲攻撃か。」
とりあえず俊は思いついた方法をやってみる。
空中に魔力の矢を大量にイメージする。あとはゾンビに矢の雨を降らすだけだ。
「ぎゃ」「ぎぇや」「ぐゎ」「ブバァ」
後ろから言葉にならない声が聞こえて振り向くと後ろのゾンビは全滅していた。
「ふー少し迂闊だったなぁ。これからはもっと周りに気を配らないと。」
そう俊は反省しながら家に帰宅するのであった。
ーーーーーーーーーー
「これからどうするべきかな。」
俊はとりあえずこれからの目処を立ててみた。
1.安全な拠点政策
2.人々の保護
3.安定した食料確保
「とりあえずこんなものかな。まぁ抜けてたらその時にやればいいか。早速拠点をつくりますか!」
早速俊は魔法で周辺の家を解体して学校のグラウンド程度の空き地をつくった。
「建材をどうするかなー。これ割と重要だぞ。冬になったら雪が降るからなぁ」
ここ北海道の札幌では毎年冬には雪がふる。しかも気温は氷点下10度を下回ることも少なくない。
「とりあえず木でいいかな。家を丈夫にするだけなら魔法でなんとかなるだろうし。幸い木ならたくさんあるしな」
俊は早速建築に取り掛かる。まず建築予定地にゾンビが入らないように周りの地面の高さをあげ、土壁をつくる。その後、高さのある、体育館のような大きさの立方体の建物をイメージする。するとすぐに近くにまとめておいた木材が勝手に動きだんだん建物をつくっていく。
ーーーーーーーーーー
「おーさすが魔法だな。10分で出来ちゃうなんて。しかもくぎ要らず。」
建物は立方体で、木材と屋根に石材が使われたシンプルなものとなった。最初は木材だけだったが建築途中で屋根には石材をつくるようになった。
またこの建物は魔法で補強されており、見た目によらずとても頑丈で、中の保温機能もしっかりしている。
「とりあえず入ってみるか。」
俊は正面の扉を開ける。
「あっ照明忘れてた。んーこれも魔法かな 。」
俊は天井に張り付く光の玉をいくつか創り出した。
ちなみにこの光球は空気中の魔力によって永遠に光り続ける。
「これで明るいな。家具はまぁそのうちつくるか。
それより新しい住人呼ばないとな。ここだと学校とかかな」
基本的に学校は避難場所として扱われている。
そのため人のいる可能性が高いのだ。
俊は早速学校へと向かった。
ーーーーーーーーーー
「あーこりゃやばいな」
俊が見たものは地獄だった。
校門が破られ学校内にゾンビが入り込み人々を襲っている最中だったのだ。
俊はとりあえず片っ端からゾンビを魔力の矢で倒していく。目の前にいた女子高生に今にも喰らい付こうとしたゾンビの頭に矢を放った。
当たったかを見るまでもなく、次に後ろから近づいてきたゾンビの頭にも矢を放つ。
そうしながら俊は学校内のゾンビの掃討を行っていった。
今日の更新はもう無いです。