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終末世界の創造者  作者: だんちょー
二章 敵襲来
15/33

15話

「あっ皆さん居たんですね。」


俊は現在各部門の代表のところを回り、各部門必要物品を聞いて回っている。


「皆さん先ほど書いてもらった紙をもらってもよろしいですか?」


代表たちは必要物品を書いた紙を俊に渡す。

俊はそれをもって各代表に確認をとる。


「まず調理部門のこれらの食器類、道具類と清掃部門の清掃用具と洗剤につきましては武装部門の原田さんに頼んでください。」


「「はい、わかりました」」


清水と真鍋は特に問題がなかったようで素直に答える


「あと調理場の貯水タンクに水を追加してほしいです。」


調理部門の真鍋は最近雨が降らなく溜まっていなかった水を追加するように頼む。


「了解です。」


「あとは生産部門の布、綿、糸、針、可能ならミシンね。」


「この針とか糸とかミシンならまだどっかの家にあると思うんだけど、布とか綿となるとね。」


「まぁ確かにそうだな。というか活動場所はどうするんだ?」


「出来たら作業場とか欲しいかなー」


「まだ廃材もあるし建てておくよ。」


「おーありがと、俊!」


「はいはい、あとは農業部門と医療部門ですか。あれ?鈴木さん、何も書いてないんですが。」


「わしんところは特に不足してるものはないぞい。」


「そうでしたか、では医療部門の病院ですか。これは研究所とは別にということですか?」


「えぇ研究所では結構な薬品もありますし、サンプルとしてゾンビもいます。一般の人が入って何かあったらあれなんで、待合室、診察室、処置室くらいでお願いします。」


「確かにそうですね。では後ほど建てておきます。あと研究所内でもしもの可能性があるので武器もお渡しします。」


「ほぅ、それはどんなものですか?」


「まぁ簡単に言うと銃ですね」


「銃ですか!?でも以前創造はできないって言ってませんでしたか?まさか現物を!?」


「違いますよ。僕が銃に似た武器を魔法を利用して創造しただけです。」


「そうでしたか。ではありがたくいただきます。」


「では後ほど届けに行きます。」


「ありがとうございます。」


「では僕は引き続き防衛の強化に取り掛かるので何かあったら声をかけてください。」




ーーーーーーーーーー




「あっ俊!佐藤さんから伝言だ!」


壁にもどる途中に俊は原田と会う。


「なんですか?」


「『武器庫建設予定地が決まったのじゃ。場所は倉庫の横じゃ。』だとよ。待ってるらしいから早く行ってこい。」


「伝言ありがとうございます。それじゃ行ってきます!」


俊は急いで指定された場合へと向かった。




ーーーーーーーーーー




「佐藤さん!お仕事早いですね!」


「ほかにすることもないからの。」


「じゃあここに建ててもいいですか?」


「うむ。頼むぞい。」


俊はまずは家などを解体した際の廃材置き場へと向かう。


「うん。ちゃんとあるな。じゃあさっそく創造するかな。」


俊は武器庫を強くイメージする。武器庫なので特に凝った造りにはせず、四角の建物にする。部屋は個人の武器や防具を収納するロッカーのある部屋、マガジンを保管する部屋だけだ。もちろん建物は魔法で強化する。

すると廃材から勝手に必要なものだけが建設予定地に飛んでいった。

数分が経つともう終わったらしく廃材は飛ばなくなった。俊は建物わ見るために建設予定地に向かう。




ーーーーーーーーーー




「俊くん!やっぱ魔法はすごいのー。急に廃材が飛んできたと思ったらどんどん建物が出来上がっていったのじゃ。しかも釘も使っていないとはすごいのー。」


「そうですね。我ながら自分の能力にはいつも驚かされますよ。じゃあとりあえず中に入りますか。」


俊は佐藤を連れて武器庫へと入る。


「どうやらおかしいところは無いようですね。じゃあ俺は防具とマガジン作りをやりますけど、佐藤さんはどうします?」


「ふむ、ならわしは少し拠点内を散策するかの。前にも言ったが、わしは昔機械系の仕事についておったからの。それなりに鉄の消耗具合とかもある程度はわかるんじゃ。」


「そうでしたね。それじゃあお願いします。」


佐藤は俊に手を振り、武器庫を後にする。


「それじゃあ俺も始めるか!まずはマガジン作りかな。」


俊はとりあえず廃材置き場に向かう。


「銃弾はんー石でいいか。大きさはパチンコ玉」


俊はあらかじめ用意してあった箱の中に大量の銃弾を創造する。


「次にマガジンか。これは鉄でいいかな。色は黒にして、取っ手をつけれるようにすればよしと。うん、小さいからそこまで魔力も減らないな。これなら必要量できるか?」


俊は出来たものから中に銃弾を入れて、箱の中にマガジンを入れていく。




ーーーーーーーーーー




「ふー疲れた……てかもう日が沈んでるぞ。防具作りは明日からか。」


俊は日が暮れるまでマガジンを作り続けて、その数は4桁にのぼる。

また取っ手については100個作ってある。これはそのうち武装部門の人たちに1人1つ渡す予定になっている。

俊はとりあえずマガジンの入った箱を身体能力向上の魔法をかけて持ち、弾薬保管室に運んだ。

取っ手についてはロッカーに運び不必要なものは武装部門に管理させる予定だ。


「あ、ロッカーの鍵つくってない!」


ロッカーには武装部門に渡される取っ手も保管されるので盗まれると非常にまずい。そういうわけで鍵は必須だ。


「でも、鍵穴なんてわからないぞ。んーなんかないかな。」


鍵穴を一つ一つ考えて、なおかつ寸分の狂いなくとなると俊には難しい。


「んーナンバーにするか。そうと決まれば…よしこれでどうだ!」


俊はまず接着の魔法を創造した。そしてそれによって扉と本体が接着し開かなくなる。ただし正しいナンバーにした上でボタンを押すと魔法が解けて開くようになる。もちろん閉めたらまた魔法はかかる。


俊はとりあえず夕飯を摂るのと、原田を探すため集会場へと向かう。




ーーーーーーーーーー




「おっちゃんか?」


たまたま集会場にいた隆太と俊は夕飯を食べている。


「んーおっちゃんなら監視のシフト表をつくってるんじゃないか?まぁそのうち夕飯を食べに来るんじゃないか?」


「俺がどうしたんだ?」


タイミングよく佐藤が現れた。


「あ、原田さんちょうどよいところに。ついさっき武器庫が完成しました。」


「おぉ!本当か!」


「えぇあと銃の方もしっかり準備してあります。あとは防具と射撃場ですね。」


実は紙にはもう一つ、射撃場が書かれており、俊はそれもつくる予定である。


「まぁとは言っても銃を使う機会なんて滅多にないとは思うけどな。実際魔法で気づかれないし、気づかれても魔法で身体能力強化されてるから簡単に近接武器で倒せちまう。」


「まぁそうなんですけどね。最後の切り札ですよ。ちなみ近接武器の方は大丈夫ですか?」


「ナタか?あれは確か一回だけ壊した野郎がいたが、予備も準備してもらってから特に問題ないぜ。」


「ならさっそく明日からお願いしますよ。ほかの部門から依頼きてますよね?」


「まぁな。んじゃ俺たちは明日は依頼をこなすかな。」


「夜までに全部終わらせて、原田さんに説明します。そのあとは原田さんがみんなに説明してあげて下さい。あと監視業務の方は明後日からお願いしますよ。

あと残り一つの仕事の方はどうですか?」


俊が言っているのは不穏分子の排除だ。


「あーまぁ報告待ちだ。」


どうやらこちら側の人を潜らすことはできたようだ。


「おやっさん。何かあんのか?」


「いや、なんでもないぞ!そんなことより明日から忙しくなるぞお前は明日に備えて早く寝とけ!」


この不穏分子の排除は極秘であるため、知っているのは各部門の代表とそれを行なっている者だけだ。だから隆太であろうと知られてはならない。


「あっそうだ俊。もう少しこっちに人数回せないか?24時間監視に、物資の確保、それとあれをこなすには結構人数ギリギリなんだよ。」


現在拠点の人口は200人となっている。マンションから人々を連れてきた以降もこの拠点に生存者が自力で訪れてきていたため、その度に保護していたら増えていたのだ。


「わかりました。優先的に回すように内政部門に言っときます。」


「頼んだ!じゃあ俺はこのまま部屋にもどるわ。隆太行くぞ!」


「お疲れ様でしたー」


俊はそのあとは1人で夕飯を食べ、今日もだいぶ魔力を使ったおかげでだいぶ疲労が溜まってたらしく、部屋にもどるとすぐに寝るのであった。

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