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終末世界の創造者  作者: だんちょー
二章 敵襲来
14/33

14話

本日2話目です!

「さてどうするかなー」


俊は現在壁の上であぐらをかきながら防衛について考える。現在の壁は5メートル程度で厚さ1メートルの壁が拠点を覆っている。ちなみに土でできているが、硬さはコンクリートよりも硬い。


「そうだなーまずは監視所かな?」


俊は早速創造をする。壁上に全方位ガラス張りの円柱状の建物を等間隔に作っていく。さらに室内は室温などを最適化する魔法もかけておく。もちろん建物は魔法で強度が増している。


「あとは武装かー。やっぱり壁上だと遠距離か。ならやっぱり銃に近いものがいいのか?んー魔法の矢だと魔力消費がなー。この場合どうなるんだ?使いすぎると空気中の魔力が減るのか?まぁそれはそのうちでいいか。ならどうするかなー」


俊が求めるものは武装部門の人間が手持ちでき、なおかつゾンビなどを遠距離から攻撃できるものだ。


「なら既存のものを打ち出すか?それなら物体の創造をしなくていい分、魔力消費も減るし。」


俊はとりあえず石を持つ、そして思いっきり吹き飛ぶような魔法をかける。

すると石は目の前の壁を突き破った。


「まじかよ…鉄筋コンクリートより丈夫で、硬さはダイヤモンド並みだぞ。これはやばいな。調整しないとな。」


何事にも限度があり、今回の場合は軽く超えている。もしこのままだと誰かが使った時思わぬ事が起きる可能性もある。なので俊は何度も試射し、威力の調整を行った。




ーーーーーーーーーー




「こんなもんかな」


俊の目の間には黒の試作品がある。それは筒状のものに均一のパチンコ玉ぐらいの大きさの石が詰められている。そこにはボタンのある取っ手をつけられるようになっている。

これは簡単に言うと、マガジンから銃弾が射出され、リロードは取っ手を新しいマガジンに装着するだけだ。ボタンは一回押すと1つの玉が射出し、ボタンを長押しするとオートで射出される。


「我ながらすごいのつくっちゃったな。」


「何をつくったんだ?」


突然隆太が話しかけてきた。どうやらたまたま俊を見つけたようだ。


「武装部門の武器だよ。」


「おーマジか!俺に撃たせてくれ!俺もさっき決まったんだけど武装部門になったんだよ!」


「なに?もうきまったのか。随分仕事がはやいな」


俊が会議を終えてからまだ2時間しか経っていないのにもう配属を決め、みんなに伝えおいてある。どれだけ仕事が早いかは一目瞭然だろう。


「まぁいいか、ほらそのボタンを押すんだ。そこのゾンビでも狙っておけ。」


「おう。じゃあいくぞー」


隆太のどこか抜けた掛け声とともに銃から銃弾が射出される。しかし魔法を使っているので全く発砲音がせず、その場にはその銃弾によって倒れたゾンビの音しか聞こえなかった。


「おいおいこれチートじゃないか!」


「まぁ否定はしないな。これならどんなマガジンにも対応出来るし、こんな万能な銃はどこにもないだろうな。」


「こうしちゃいられねぇ!おやっさん呼んでくる!」


「あっついでに佐藤さんも呼んできてくれ。」


「わかった!」


「隆太はさっそくみんながいるであろう集会所へ走っていった。」




ーーーーーーーーーー




「俊、お前早速スゲー武器作ったんだって?」


「俊くん、わしに何か用かな?」


「えぇ、とりあえずこちらを見てください。」


俊は銃を渡す。


「これはマガジンから直接射出される銃で、このように取っ手をつけて、そこにあるボタンを押すと撃てます。もちろんオートでも。あとこれによってどんなマガジン又は銃弾でも撃てるようになります。」


原田は早速渡された銃を撃つ。


「これはスゲーな。発砲音もしねーし反動もねー。」


「まぁそれなりの性能だと自負しています。現代の銃がどうなってるのか詳しくは知りませんがね。」


「確かに銃の性能はわかったのじゃ。しかしなぜわしが呼ばれたんじゃ?」


佐藤はなぜ自分が呼ばれたのかわからなかったようだ。


「佐藤さんには武器庫をつくるための建設予定地の指定と近寄らないように警告しておいてほしいんです。建設中は色々なものが飛び交いますから。」


「そういうことなら任せておくのじゃ。わしがやっておく。」


佐藤はそういうとまた集会所へ戻った。


「俊、せっかくだから俺が必要だと思うもの創造してくんないか?」


原田は先ほど書いてもらった紙を渡してくる。


「んーと、この『トランシーバー』的なものていうのはどういうことですか?」


「要は武装部門同士で連絡を取れる道具だな。」


「んートランシーバーなんて作れませんし、言葉を魔力で伝えるにしたってどうすればいいか検討がつきませんし。」


「んーやっぱし無理か?」


「そもそもどういう用途で?もう少し具体例が欲しいですね。」


「監視している時、異常を知らせる時か?。」


「……そうですね。妥協案がありますが聞きます?」


「あぁ頼む。」


「まず異常を知らせる方法については音と光で知らせるのはどうですか?音でみんなの注意を引き、光で異常にも色々な種類があるので分けて、どんな異常が起きているか知らせる。」


「それはいいな。でもどうやってやんだ?」


「先ほど壁上に監視所を建てたのでそこに音を鳴らし、光る装置を設置します。そうですねー。赤はゾンビ関係、黄色は暴徒関係、青は避難民関係でどうでしょうか。」


「うん、それはいいな。それでやってくれ!わかりました。あと防具はどうすればいいですかね?」


「そうだなー。ゾンビに噛まれても大丈夫なようにして欲しいな。」


「わかりました。じゃあ武器庫が完成した時にマガジンと取っ手と防具を置いておきます。」


「おーそれは助かる!すまんなまだお前みたいな若造にこんな負担かけさせてしまって。辛くないか?」


「気にしないでください。おれもしたくてしてるんですから。じゃあ僕はこれで。」


「なんかあったら相談してくれよ!」


原田の相変わらずの男前さに俊はどこか感激しながら自分の体に鞭を振り、各部門の必要なものを聞いて回るのであった。

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