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終末世界の創造者  作者: だんちょー
二章 敵襲来
11/33

11話

お待たせしました!

「おーでけぇー!」


隆太は叫ぶ。

畑が完成したのだ。畑は数面あり、それぞれそれなりの広さがあり、数種類の農作物を生産できる。

北海道という広大な土地を利用したのだ。また畑はセンターピボット式を採用。それに関して必要な道具類は畑をつくるのに取り壊した家の廃材の鉄類を再使用。ちなみに水はタンクから流れるようにしており、雨水や俊が創造した水も貯められる。これはセンターピボット式による地下水の枯渇を防ぐためだ。なのでセンターピボット方式は補助の意味でもある。その他収穫や肥料散布などをする重機は俊が調達してきた。たまたま街中に展示品として農業用重機が飾られていたのだ。


「おーすごいのー。わずか数日で出来てしまったの。」


「ほんとこの力には助けてもらってますよ。でもこれからは皆さんの出番ですからね。」


「任せてくれ。種まで準備してくたのじゃ。わしらがあとは頑張るからの。」


「頼りにしてますからね。」


「よし、誰か畑やってたやつはおらんか!?もしくはこの重機動かせるやつはおらんか!?」


佐藤は老齢ながらも大きな声を上げる。

すると五人手を挙げる。


「おぉ鈴木さん、あんたやっておったのかの?」


「まぁの、このせんたーぴぼっと方式じゃたかの?これは初めてじゃがまぁなんとかなるじゃろ。」


「じゃあ鈴木さんには農場責任者になってもらうかの。」


「任された。」


余談だが、佐藤は現在この拠点内で俊にある程度の裁量を任せている。なので、今のように佐藤が決めることもできる。




ーーーーーーーーーー




「ふぅーこれで目先の仕事は終わったなー。次は何に取りかかればいいんかねー。研究員も何人かいたから任せておいていいかな。素人には何もわからないし」


俊はマンションで助けた中に偶然いた研究員2人にゾンビについて研究させている。研究所をつくり、サンプルとしてゾンビを捕獲するチームもつくった。薬品類や道具類は最初に研究員たちに言われたとおりに俊が創造しておいた。


「他にやることねー。衣食住で不足してるものないしな。んーなんだー。」


「電気よ!」


優子が大声をあげて、部屋の扉を開ける。


「優子、ノックぐらいしろ。プライバシーは大事だぞー」


「そんなことより電気!電気がないと不便すぎるわ!」


たしかに現代、電気を奪ったら人々にとっては苦痛でしかないだろ。実際この要望は結構来ている。電気があれば電子レンジや洗濯機が使える。


「んーまぁそれもありだけどな。それは電灯とかもだろ?なら電灯なら俺の力でなんとかなるぞ。あとは家電用品か。一応俺の力でできるけどいちいち面倒だしな。魔力で動くものを創造してみるか?」


「そんな便利なことできるんだ。」


俊はさっそくイメージする。創造の力で加熱の魔法を創造。それを箱の中で発動するようにする。箱は鉄製だが、耐熱性があり、熱伝導の小さいものとする。


「くっ……魔法を固定化させるイメージが難しいな。ふぅぅぅ!……これでいいかな?」


「これは…電子レンジ?」


「あぁそうだ。このボタンを押すと加熱が始まる。実際のレンジとは加熱方法は違うけどこれでいいだろ。」


このレンジはボタンを押すことによって加熱の魔法が発動。ちなみに魔力は空気中にあるものを利用するようにしている。


「よし、これでいいだろう。あとは数台創造すればいいだろう。」


「あと洗濯機もよ、できる?」


「あぁ、魔法をいくつか固定させなければいけないから少し大変だができるぞ。」


「おぉ!さすが魔法ね!なら後で電子レンジを調理場に、洗濯機を集会場に置いといてね!」


「はいはい、人使いの荒いことだねぇ。」


俊は早速創造を始める。




ーーーーーーーーーー




「なんか少しずつだけどゾンビ増えてないか?」


隆太は壁上で呟く。


「まぁこれだけの人数が集まればな。こいつらも集まってくるだろ。まぁ特に害はないしな。」


「だな、さてとっとと飯食べに行こうぜ。」


周りにいた人々と一緒に隆太たちは集会場へと向かう。

彼らの背後の廃墟と化した街の中に新たな脅威が生まれたことも知らず…

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