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red・hot・chilipepper ~クリムゾンオーガクロニクル~  作者: AKIRA
第一章 森羅辞典 篇
2/5

九死に美女と黒屍をえる。

登場人物

赤神竜也【アカガミタツヤ】

高校三年18才

爆発?に巻き込まれ

只今、死にかけ。


青島理人【アオシママサト】

高校三年18才

青色のアーマードスーツ

を着ており、謎の化物を

追っている。


鬼嶋飛鳥【キジマアスカ】

高校二年17才

マサトと一緒に化物を

追ってきた。

2人は化物について知っているらしい。


ー黒屍ー【クロカバネ】

見た目はただの黒い文鎮だが

鬼の背骨から抜き取ったとされる

代物。

鬼の金棒のモデルとされている。

「なぜだ!?──なぜ〝黒屍〟がここにある!!」

「・・・・・・・」

「まさか!?・・いいや、有り得ない!!」

「多分、本物だと思うわ。

あの時、感じた辞力と全く同じ──・・・」

「マサト!アナタと同じよ。」

「────クッ!」

(クソッ!!なんなんだこいつ!?)


マサトは、これ以上タツヤに関わる事が何故だか嫌だった。

それに、このまま立ち往生していては本当に、〝大猿〟を逃がしてしまう。

(どうせこいつは死ぬんだ助かったりしない・・・・・)

マサトはこの状況に気が気じゃなかった。


アスカは反対に、タツヤと〝黒屍〟の両方に目をやりながら、何か導きのような物を感じていた。



「わかった・・・・・マサト。先に行って!」

「!?!?───なっ!?」

「この人を助ける!」

「正気か!?誰がどう見たって、そいつは助からない!時間の無駄だ・・」

「〝黒屍〟を使うわ!」

「だから、正気かと言っている!!確かに〝黒屍〟は共振しているが、ソイツが選ばれるとは限らない!もし、なにも起きなかったら?・・それこそ時間の無駄だ!!!」


「後悔したくない!!!!!!!!」


マサトは«ハッ!!»とした。

彼女の宿命と経験を考えれば、その行動は至極当然のことだったことに気がついた。


「・・私の魂と心が囁くの。」

「このまま何も出来ずにここを立ち去ったら、必ず〝後悔〟するって。」


アスカは、強き眼でマサトを見つめた。

彼女の固い決意が感じられるようだった。


マサトの表情を伺い知ることは出来なかったが、これ以上自分が説得を続けてもそれこそ時間の無駄だと思い・・・・・・


「・・・・・・・勝手にしろ。」


アスカに背を向け、〝大猿〟が跳び去った方向へ、自分も跳躍した。

後ろは振り返らなかった、振り返れば何かに負けるような気がした。


アスカは、マサトに対して少し寂しく感じたが、すぐさま身体に緊張感を走らせながらタツヤの元へ急いだ!

動かないタツヤの上半身を抱きかかえて〝黒屍〟を近づけた。


「いい?聞いて!・・これからキミにする事はキミの命を救ってくれるかも知れない!!・・・・・・・でも同時に、逃れられない宿命と辛く長い戦いの運命が・・────」

「・・ゴチャゴチャ・・・いって・・ね~でよ・・・早いとこ・・たのむぜ?」

「オレも・・・〝後悔〟したく・・ねーからよ・・・・」



タツヤはアスカの顔を見て«ニコッ»と、笑顔を魅せた。


アスカもタツヤの不器用な優しさに安堵し、同時に覚悟を決めた!

タツヤの左腕に〝黒屍〟を近づけた!!

すると、〝黒屍〟の共振音が止んだと思ったら、急に先端の方から細い繊維が飛び出し、彼の爪の間・傷口・皮膚・血管へと入り込んできた!!!!


 ────────────!?!?!?!?


「ウ"ガァ"ァ"ァァァァァーーーーーーーーー!?ウウーーーガアァーーーー!!」

言葉にならない悲鳴とともに激痛が走った!

アスカも、暴れるタツヤの身体を必死に押さえた!!


腕の中から何かが這い上がってくる感触が異常に気持ち悪かった。

頭の中まで来た!

背骨に巻き付いてくる!

(・・・ついてねー・・)

無くなった右半身からさっきの黒い繊維が飛び出した!

(・・・今日はホントマジついてねー・・)

ついにタツヤは、意識を失った。


赤神竜也とって最悪の日となっただろう・・・



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