第15話 ファンシーキャンディー
1ヶ月更新停止してすいませんでした。
就職試験の勉強及び本番でゴタゴタしてましたが、やっと終了。おかげさまで来年からの仕事が決定しました。
今後は更新ペースが少しマシになるかと思います。
セミの鳴き声が最高潮に達する頃。
俺の腰はなんとか回復し、普通に歩けるようになった。
幸いな事に俺が怪我をしている間に怪人は現れていない。
怪人が現れない間、俺達は基本的にすることが無い。基本的な訓練の時間以外は待機をしている。
待機と言えば聞こえは良いが、結局のところ、喫茶溶鉱炉でまったりとコーヒーを飲むだけだ。
つかの間の平和。
戦いの中に身を置く立場であればこそ、つかの間とはいえ平和な状態はとてもありがたい。
ゆっくりとした時間を過ごせる事はとても幸せなことなのだ。
喫茶溶鉱炉で朝からタダでコーヒーが飲める幸せ。
そしてタダのトーストをかじる幸せ。
更にはタダで新聞も読める幸せに、タダでエアコンの風を浴びる幸せ。
極めつけはタダでテレビが見れる幸せ。
平和って素晴らしい。
俺がそんなふうに溶鉱炉のカウンターで優雅なコーヒータイムを楽しんでいると。
突然俺の後方から変な声が聞こえてきた。
「シャンシャン♪ラヴ♪ラヴ♪シャンシャンシャン」
奇っ怪な声に俺が振り向くと、そこではキ印が奇妙なな動きをしながら口から変な声を出している。
「…おい、大丈夫か?気でも触れたか?」
完全に常軌を逸しているいるぞ?
そんなだから俺にキ印って呼ばれるんだぞ?
「え?何が?」
「なにが…って、悪魔の祝詞みたいなの唱えながら腰を振ってただろ?悪魔召喚の儀式かなにかか?」
「なにいってんの!これ今流行のファンシーキャンディーの歌と振付だよ!」
「ファンキーダンディー?」
「全然違う!!!ファンシーキャンディー!」
2文字しか違わないじゃないか。
「で?そのファンシーキャンディーって何?」
「知らないの!?」
「オッサン知らねーの?」
「知らないんですか!?」
キ印だけじゃなく俺の横に座っていた赤坊と青瓢箪までもが驚きの声を上げた。
「いや…うん、知らないけれど?」
「おっさん、ファンシーキャンディー知らないの?俺でも知ってくらい有名だぜ?」
「そうそう、テレビにも毎日出てるし、広告とかにもいっぱい出てるでしょ?」
「いや…俺の家にテレビないし…」
公共放送の受信料が払えないから…。
「ファンシーキャンディーと言えば今や国民的に有名なグループだよ、知らないなんてオジサン遅れてるよ」
「子供からお年寄りまで、好感度ナンバーワンの集団だぜ?知らないなんて世間知らずだぞ?」
「むしろ知らないで要られる方が不思議ですよ、緑川さん異常ですよ」
そんな事言われても知らんものは知らん。
「兎に角、そのハンプティーダンプティーってのがいま、イケてる感じなんだな?なんだ?サーカス団か何かか?」
「ファンシーキャンディーな。イケてるって…久しぶりに聞くフレーズだな」
「それとサーカス団じゃなくてアイドルグループだよ」
「アイドルねえ…」
生憎とアイドルとか歌手とかそういうのには興味が無い。
思えば、俺はアイドルと言う存在とは無縁だった。
小さい頃はそういうことよりも遊ぶことに興味が行ってたし、アイドルに興味が出始める年齢になる頃にはフォルノンジャーをやっていた。今も昔もアイドルという物とは遠い生活をしているし、これからもそうなんだろう。
と思っているのだが。
「全く知らないってのはマズイよ」
「常識のレベルだぜ?」
「そうですよ、ファンシーキャンディーは国民的なアイドルで、この前リリースしたCDは日本は愚か、アジアを中心に世界中で大ヒットして、売上の記録がギネスにも認定されてるんですよ?」
三人に詰め寄るようにして言われた。
「メンバーの服装とかは今のファッションの手本になったりしてるし」
「このグループの曲も学校の学芸会とかでよく歌われたりしてるよな」
「ええ、特にこの前のライブには25万人の動員で日本記録を更新したんですよ」
「…というかお前ら妙に詳しいな」
俺がフォルノンジャーやってた頃はアイドルにうつつを抜かすような暇は無かったぞ?
「別に俺らも詳しいってわけじゃないぜ?有名だから知ってるってだけで。だいたい、アイドルに夢中になるって年でも無いし、な?海貝?」
「え?ええ…そうですね」
「常識だよ」
常識と言われてしまった。
アイドルを好きになったことは無いが、常識と言われてしまうと少し興味も出る。
別に流行に敏感になろうとは思わないが、世間知らずなオッサンと思われるのも嫌なものなのだ。
ここは時代遅れなオジサンと思われないためにも、多少なりとも興味のあるふりをするべきかもしれない。
「ほう。なるほど、アイドルかあ、俄然興味あるなあ」
と、俺が言った途端、目の前の三人の顔色が変わった。
「え?」
「マジかよ…おっさんアイドルに興味あるの?」
「あるんですか?」
「なんだよその反応は…」
「いや、いい年したオジサンがアイドルに興味があるとか正直、引くというか…」
「キモいと言うか…」
「どないせいっちゅうねん!!!」
知らなければ馬鹿にされ、興味を持てば引かれる。
なにこの理不尽!
「いや、知らないのは論外としても、大好きってのは正直引くよ」
「年齢関係なしにさ、例えば俺とか海貝が、アイドル大好きでたまりませんって言い出したら、オッサンだってちょっと引くだろ?」
「…なるほど」
まあ。言わんとしてることは解らないでもない。
何事にも程度と言うものはある。
俺が若かった頃にも、アイドルが好きで好きでたまりませんって輩はいたけれど、そういう奴らは確かに気持ち悪く見えた。
「兎に角…で?そもそもファンシーキャンディーってのは一体全体どんな輩なんだ?」
常識となるくらいのグループというからには、さぞ凄い団体なんだろう。
そう思って俺がそう質問すると、キ印が何かを思い出したように答えた。
「丁度いいものが有るよ?」
そう言いながらキ印が本棚から一冊の雑誌を取り出す。
「ああティーン向けの雑誌か」
雑誌を見て赤坊がそう言った。
チーン向けの雑誌?
電子レンジの業界紙か?
「そうそう、このファッション誌、今月号は人気アイドル、ファンシーキャンディーの特集なの」
そう言いながらキ印が雑誌を開くと、そこには数人の少女がキラビヤカな衣装を着て立っている姿がでかでかと掲載されていた。
「ええっと、この5人組がそうか?」
「うん、ファンシーキャンディーは5人組のアイドルグループなの」
「なんだそりゃ、まるでフォルノンジャーだな」
写真に映る少女5人はそれぞれ色違いの衣装を着ている。それぞれの色も赤、青、白、黄、緑でまるで嘗てのフォルノンジャーを彷彿とさせた。
笑顔で舞台に立つ彼女たちは確かに話題になると言うだけあって、どの少女も可愛らしい容姿をしている。
「この真ん中の赤い服着てる子がリーダーで一番人気ってことなのか?」
そう言って俺が写真の真ん中の赤い服の少女を指さすが、キ印が首を横に振った。
「うーん、まあリーダーって言うのは確かだけど、一番人気では無いかな?」
「まあ確かに、真ん中の子ってあんまりソロでも見ないし…」
「え?リーダーなのに人気じゃないのか?」
「まあ、リーダーっていうか、立ち位置は結成当時のまま今も変わってないだけで、リーダーだから人気が出るって時代じゃないし」
もうリーダーだから人気が出るって時代じゃないのか!?
俺の小さい時はリーダーは無条件で大人気だったぞ?
むしろ人気者のことをリーダーって呼んだくらいだし、俺だって小さい頃はタイトルにリーダーって付く雑誌を読んで育ったくらいだ。
「リーダーが一番人気じゃ無いとしたら誰が一番人気なんだ?」
「誰って…まあ、皆それぞれ人気のある層が違うから一概には言えないけれど…」
「強いて言うならば一番人気は『白鳥様』ですね」
青瓢箪がそういった。
愕然とする俺。
「様…て。あんた、様付けて」
アイドル相手に様付け…って。
愕然とする俺の表情を読み取ったのか、青瓢箪は慌てた様子で言い訳を始めた。
「え?あ、ああ、違うんです、あのコレはですね、このファンシーキャンディーのメンバーそれぞれにある愛称なんですよ。ファンの間ではメンバーごとに敬称を変える…らしいですよ?」
「そうなの?」
俺がそうキ印に聞くと彼女は頷いた。
「うん、みんな呼び方が違うの、例えばこの真ん中のリーダーが『谷内アヤちゃん』」
そう言いながら彼女が真ん中に赤い服を着た少女を指さす。
「でこっちが『北条院シズカさん』でそして、両端が『中山ミナたん』と『柏ナミくん』」
青い服を着た少女、黄色い服を着た少女、そして緑の服を着た少女を次々に指差す。
「で、この一番端っこのこの人が『白鳥アイナさま』。皆に様付けで呼ばれてるんだよ。確かに彼女がこのグループでは一番に人気かも」
そして写真の端、雑誌から見切れそうに写る白いドレスを着た少女を指さしながらキ印が言った。
「端っこで…ちょっと見切れてるぞ?一番人気にしては目立たなすぎじゃね?」
「白鳥様の人気は、その目立たなさなんですよ」
青瓢箪がそう言った。
「目立たないのが人気?」
意味が判らん、UMA的人気ってことか?
「なんていうか、白鳥様の独特キャラクターは多くのファンを作るんですよ」
「独特のキャラクター?」
「うん、ファンシーキャンディーはそれぞれキャラクター系が違うの」
「キャラクター系?」
初めて聞く言葉だ。なんだキャラクター系って、銀河系とか国鉄115系の親戚か?
「真ん中のアヤちゃんは正統系アイドルで、シズカさんは大和撫子系アイドル、ミナたんは天然系で、ナミくんはボーイッシュ系、それでもってこの白鳥様が凛々しい系なの」
「凛々しい系…」
言われてみれば、確かに写真に映る白鳥アイナはキリッとした目鼻立ちで、凛々しさのようなモノが感じられた。
「なんか、アイドルっぽくないというか、目立ちたがらず、兎に角ストイックで、寡黙でクールなんだよ。笑顔でアイドルらしく活動すると言うより、我が道を淡々と進むって感じなの」
「それアイドルとしてアウトじゃねーの?」
「そこがいいんですよ!!!」
大きな声で青瓢箪がそう言った。
「「「…………」」」
突然の大声に、俺達は驚き、黙った。
「え…あ、いや、いいらしいですよ?実際私も良くは知らないですけど。なんかそこが良いって、皆言ってますよ」
「えっと…うん。まあ、海貝くんの言うとおりで、そこが人気なんだよ。なんか、そのアイドルらしくないのが逆に新鮮らしくて。最近ソロの仕事も多いみたいだし、テレビでもよく見るよ?」
「そ…そうなんだ」
兎に角、その白鳥様とやらが一番人気らしいことは良く解った。
「…でもアタシの一押しはこの「ミナたん」だよ!」
そう言ってキ印がグループの中で一番背の低い少女を指さす。
「ミナたん…って。この黄色い服きた子か?」
「うんファンシーキャンディーの天然系でやっぱり黄色い衣装が結構似合ってるし、天然系を演じきる努力が垣間見えるのがいいんだ」
「『演じる』っておかしくないか?天然って演じた時点で天然じゃねーんじゃねーの?」
演技なしで突飛な行動をする人間を天然って言うのでは?
「だから『天然』じゃ無くて『天然系』なんだよ、あくまで設定上のキャラ付けだから。でも天然アピールのために凄い頑張ってるんだよ?生きてる毒蛇をスパゲッティーと間違えて食べたり、海でカツオノエボシを本物の烏帽子と間違えて被ったり、お花を摘みに陸上自衛隊の演習場に迷い込んだり」
「マジで?最近のアイドルってそんなに過酷なの!?」
全て命に関わるぞ?
「うん、天然を演じるためにどれもやってたよ?本人はプルプル震えながら涙を浮かべながらやってたもん」
むしろ、本物の天然ではないから全て恐怖を感じながらやっているのかよ。
アイドル業って見た目より過酷だとは聞くが、まさかそこまで過酷だとは。
「ちなみに、アヤちゃんは従来のアイドルらしい活動を、シズカさんは清純系だから華道の段を取ったり、ナミくんはボーイッシュ系だから荒波の中モリを片手にサメと戦ったり」
アイドルってスゲー。
確かにそこまですれば人気もでようと言うものだ。
「…じゃあ、一番人気の白鳥様ってのはどんな事が出来るんだ?」
凛々しい系担当というのはどういう活動をするもんなんだ?
「まあ、最初は普通に空手とか合気道の段を取るとかだったんだけど、それがだんだんエスカレートして…」
「エスカレートして?」
「最近じゃ、ワニを捕獲したり、クマを倒したり」
「ああ、あれな、テレビで話題になってた奴」
笑顔でキ印と赤坊が話すが、笑い事では無いような気がする。
「チョット待て、クマを倒したの?アイドルが?」
それアイドルの仕事じゃ無いだろ?
「ええ、ヒグマを正拳突きで倒したそうです」
しかもヒグマかよ。
「でも私はあれヤラセだと思うよ?」
キ印がそう言った。
「ヤラセ?」
「スタッフが着ぐるみ着てたとか、飼いならされたクマとかだと思う」
「いやいや、あれは本物ですよ。着ぐるみならばすぐにバレますから」
青瓢箪がそう言うが、キ印は首をよこに振った。
「でもさ、サーカスで飼いならされたクマとか、スタント用のタレントクマとか、そういうのに負ける演技を教えこんでたかもしれないじゃん」
なるほど。
たしかに。キ印の言っていることは妥当だ。
いくらキャラづくりでも、野生のヒグマとガチンコファイトとかあり得ないしな。
「いやいやいや、あれは野生ですって」
「飼いグマだって」
「野生です」
「飼いグマ」
「そんなに言うなら今確認しましょう、幸い、私の携帯に動画が入ってますから」
「海貝?おまえ、動画持ち歩いてるのか?」
ちょっと引いた様子で赤坊がそう言った。
「え?…あ。やだなあ!違いますよ。これはたまたま。たまたま持っていたんです!偶然携帯電話に入っていた映像なんです」
「そ…そうだよな」
青瓢箪が取り出した携帯電話の画面の中では白い服を着た少女の後ろ姿とヒグマが映っていた。
小さな画面のせいで今ひとつよく判らないが、クマは本物のように見える。
向かい合う少女とクマは暫く睨み合っていたが突然、
『せいやあ!』
という掛け声と共に、少女の正拳突きがヒグマの眉間に決まった。
「マジか!」
俺は思わずそう叫んでしまった。
その動きは、流れるような素早い動き。
チョット格闘技をかじったとか、少しばかり武術を練習したとか、そういうレベルを超えた動きだった。
小さい携帯の画面の中で、クマがそのまま倒れた。
「ヤラセ…なのか?」
「やらせじゃ無いの?だって、クマ、全然動いて無いじゃん」
「違いますよ、動いてないんじゃなくて、動けないんです。それだけ白鳥様の正拳突きが素早かったんですよ」
「え~?でも野生の熊ならもっとアグレッシブに動くって」
「いや、飼いならされた熊だろうが、野生だろうが関係ない。このスピードでこの攻撃ならば、野生のクマでも問題なく倒せる」
流れるような攻撃とあの腰の入った動き。
あの動きは本物だ。
「そ・・・そうなの?」
「ほら、緑川さんの言うとおり、これはヤラセじゃ無いですよ」
何故か青瓢箪が誇らしげにそういうが、残念ながら彼の意見には賛同しかねる。
「いや…ていうか、むしろだからこそ、ヤラセ臭い」
「え?」
「この構え、動き、特にこの踏み込みからの流れるような突きはかなりの練習をしなきゃ無理だ」
「ええ。だから白鳥様がそれほどに…」
「普通のアイドルに出来る動きじゃ無い。まあ、その白鳥様とやらがアイドル業以上に格闘技に力を入れているっていうなら可能性はあるけれど、こりゃあ普通に考えたら戦うことに身を置いた奴の動きだ」
「えっと…それってどういうこと?」
「つまりこの女の子の方がスタントか何かじゃないか?」
「なるほど、クマじゃなくて、女の方が偽物ってことだったのね」
携帯画面の中の少女の姿は殆ど後ろ姿で、その顔はちらりとしか映っていない。
元の映像がどれほどの大きさで鮮明かは知らないが、このアングルと彼女の素早い動きならば偽物だとしても不思議はない。
「いや、いや、そんなことはあり得ませんよ。この立ち姿も体格も、完全に白鳥様そのものですよ」
「そりゃ、替え玉なら当然似てる奴を使うからだろ?体格が近いスタントを雇ったんだろうよ?」
「それは無いです、コレは間違いなく白鳥様本人ですよ」
青瓢箪が妙に突っかかってくる。
「なんで海貝くんはそう言い切るわけ?後ろ姿で白鳥様とソックリサンを見分ける能力でも有るっていうの?」
「わかります、例え後ろ姿でも、私は一目見れば白鳥様だってわかります」
「…マジで?」
ちょっと…いや、かなり引いた様子で赤坊がそう言うが、青瓢箪はそんな赤坊の様子を無視して語り続ける。
「あの立ち姿、凛々しい構え、動き、声、その一つずつがコレは白鳥様本人だと物語っています」
「判るわけ無いじゃん。コレは絶対替え玉だって。声だって後でアフレコしてるんでしょ」
「違います、この私が白鳥様を見間違うはずが無いじゃないですか、コレは間違いなく本人です」
「ちょ、海貝、おま…」
「絶対スタントだよ。まあ、白鳥様、白鳥様と様付けで呼ばれようと、結局は替え玉を使うような似非アイドルってことだね」
キ印がそう口にした瞬間。
「白鳥様を馬鹿にするな!!」
「ヒィッ!!」
青瓢箪の剣幕にキ印が凍りついた。
「「「……………」」」
その青瓢箪の様子に呆然とする俺達。
そして、その呆然とする俺達の顔を見て、青瓢箪はハッとした顔をした。
「な…なーんちゃって…はは……はははは」
喫茶溶鉱炉に。
青瓢箪の虚しい笑い声が木霊した。
◆◇◆◇◆◇◆◇次回予告
アイドルがとても好きであることが判明したリゾブルー。そんな彼に対して、メンバーは戸惑いを隠せなかった。
そして、そんな中、天地がもたらしたとある情報。
それはさらにメンバーの好き嫌いを浮き彫りにするのだった。
次回 ヴァルマ戦隊フォルノンジャー
「アイドルリダクション!」
おたのしみに。
◆◆◆◆用語解説
・アイドル
本来は偶像を指す言葉。
嘗ては歌手に近い存在であり歌唱力が重要視されていたが、最近は踊りはもちろんのこと、それ以外の部分でキャラクターをアピールしなくてはいけないようだ。
ちなみに筆者が好きなアイドルはアイボリーアイドルとブラスアイドル。
・受信料
日本の公共放送は受信料を支払う必要がある。
コレは公共放送が受信可能な機器に対してかせられるので例えモニタとして使っていても受信可能な装置を所有していると発生してしまう。
・リーダー
最近の戦隊は主人公がリーダーじゃなかったりするし、アイドルも一番人気が即リーダーになるとは限らない。
あと、緑川は勘違いしているが、嘗て緑川の読んでいた「某ダイジェスト」のリーダーは『読み手』という意味のリーダーだ。
・ティーン
チーンでは無い。ティーンエイジャー英語で語尾に-teenのつく13歳から19歳までの期間、あるいはその年齢の若者のこと。
日本語で言うところの10代に近いが、10、11、12歳を含まない所が違う。
・ティーン向けの雑誌
ティーンエイジャー向けの雑誌は多種類あり、ある意味『子供の科学』とか『中学生の友』とかもそれに該当するのだが、一般的にティーン向け雑誌と言えば、ティーン向け『ファッション誌』を指す場合が多い。
・チーン向けの雑誌。
電子レンジの業界紙「月刊・チーンching」今月号の特集は、「今、サセプターが熱い!サセプター付き紙容器が続々登場」「無線時代と共存する!2.45 GHzの周波数と電子レンジの今後」。
全国の電子レンジマニアにはお馴染みの雑誌。定価は500円だが、定期購読ならば年間5,352円で12冊とお得…という緑川の妄想。
・UMA的人気
ネッシーやムケーレームベンベやビックフットやツチノコ。
目立たないからこそ人気がある存在もある。
むしろこれらの生き物も、そこら辺にいっぱい居たら誰も珍しがらず、人気なんて出なかっただろう。
・国鉄115系
最初の戦いで緑川が大谷石鉱山に行く為に使った電車。
・カツオノエボシ
烏帽子に似た形をしたクラゲの一種。
非常に強い毒をもち、刺されると強烈に痛む。場合によっては死亡する可能性もある。
・アイドルオタク
アイドル全体、あるいは特定のアイドルグループ、あるいはアイドル個人が好きで好きでたまらない人達に対する蔑称。
アイドルに対してさしたる興味が無い人々からは偏見の目で見られる事が多く。そのため自身がアイドルのファンで有ることを隠す人間は多い。