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女王誕生編5

*****



【藍水院】《ヴィオリウム》



「………儀式用の宝石がごっそり無くなってるな………《ヴィオステラ》の方もか?」


離宮に帰ってきたユースティスが一番始めにしたのは儀式用の装飾品チェックだった。宝石の間に置いてある《ヴィオリウム》と《ヴィオステラ》の宝石は魔力が込められており、人間の使用は許されるものではない。今はユースティスの封印があるため、何もないが何が起こるかわからない。ユースティスは急いで【星夜院】《ヴィオステラ》に向かった。






【星夜院】《ヴィオステラ》



「………こっちもか………」


ユースティスが《ヴィオステラ》の宝石の間に入れば中はすっからかん。《ヴィオリウム》は子供の時に付けていた装飾品が保管されているため、隠していた儀式用の装飾品以外は残されていた。しかし、《ヴィオステラ》は大人用の装飾品が置いてある。それが全て無くなっていた。誰がやったのか一目瞭然だった。


「これは……」

「フレイアか」


《ヴィオステラ》の宝石の間に来たフレイアは中を見て目を見開いた。


「どうしたと言うのですか?」

「全部無くなってる。儀式用だけじゃなくて私の装飾品もな」

「それは……」


宝石の間にあった大人用の装飾品が全て無くなっていたのだ。ユースティスが大人になった時のために作って隠していた装飾品が。フレイアは瞬時に誰がやったのか理解した。


「愚王に愚妃……お似合いじゃないか。私を怒らせたんだ。覚悟するがいい…」

「…………」


そしてユースティスの怒りに触れた兄夫婦は自らの首を絞める結果となった。






《ヴィオリウム》に戻ったユースティスの前に女性の騎士が現れた。その女性はフレイアと瓜二つだった。


「フレイ!」

「お久し振りです。ユースティス様」


女性―フレイ―を見たユースティスは喜んだがそれと同時に呆れた。


「フレイも元気そうだな。と、言うより…本当に騎士になったんだな」

「はい。全ては神のお告げの通りに」

「君の場合、お告げと言うより本能ね」


フレイとフレイアは運命の双子。それぞれ使命をもっている。それがフレイで言う戦う力……騎士になることだった。騎士となったフレイはとても生き生きしていた。それを見たユースティスは何も言わなかった。


「まぁ、フレイがそれでいいなら良いけどさ。今日の夜勤はフレイが担当?」

「はい。他に四人ほど待機します」

「了解。後は任せるよ」


ユースティスは後をフレイに任せて私室に戻っていった。フレイとフレイアはその後ろ姿を見ているだけだった。


「……フレイア、ユースティス様はだいぶお怒りだな。どうした?」

「ユースティス様の宝石が全て盗まれたのです」


フレイはユースティスの機嫌の良し悪しを完全に把握していた。普通にしていてもフレイだけは欺けないのだ。フレイアはそんな双子の妹に苦笑しつつ、理由を話した。


「!?ユースティス様の私物をか!?」

「はい。犯人はわかっていますので後はタイミングだけです」

「……わかった……」


フレイアの話にフレイは怒りを露にした。しかし、フレイアに釘を刺されフレイは渋々頷くのだった。




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