王妃内乱編最終章
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ユースティスが目覚めたのは次の日の朝だった。隣には《ユウラスティア》が寝ていてびっくりしたユースティスが殴ろうとしたが、間一髪で止めた《ユウラスティア》。
「なんでお前まで寝てるんだよ…」
「いや、寝苦しそうだったから抱き締めてた」
「………はぁ、許してやる…」
嬉しそうに言う《ユウラスティア》にユースティスは青筋を立てていた。が、心配させたので許してやる事に。
「それで、ユースティス。解呪したのは嘘だろ」
「……」
「お前の魂に刻まれてるな」
「……《ユウラスティア》には敵わないな。完全に解呪すればシャーリーの魂は消滅してしまう。だから、私に移したんだ。そうすれば消滅せずに昇華させることが出来る」
「ヴィオ……」
《ユウラスティア》の言葉に隠し事が出来ないと思い苦笑するユースティス。一方の《ユウラスティア》は自分のことより他人の心配かと相変わらずのユウラスティアに苦笑する。
「大丈夫だ。ただ、心配なのは……セルジュの事だ。あの子は一人になってしまった」
「セルジュにはヴィオがいるから一人じゃないだろ。それに俺もいる。俺達二人がいればセルジュは寂しくないはずだ」
「……そうだな」
セルジュを心配するユースティスに自分達がいると言う《ユウラスティア》。それに微笑み、二人は眠りについた。
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王妃の死が国民に伝えられた。シューナッツの死に耐えられなくなったシャーリーが衰弱してしまいそのまま亡くなってしまったと発表した。そして遺されたセルジュはユースティスの養子にすることも。この時、セルジュは四歳だった。
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ある一室に集まる老臣達。
「やはりユースティス様にもそろそろ……」
「うむ」
「では、そのように手配いたしましょう」
何やら波乱を呼びそうな老臣達の話である。後に彼らはユースティスから断罪を受けるのだった。
王妃内乱編 終了
王妃内乱編終了です。
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次章 結婚編です。