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14-6

 静稀様と雫様は、旦那様とお話してから、家族会議を行ったらしいです。


 雫様の旦那様は、今回の件は全く気づいていなかったみたいです。

 上手く隠していたのでしょう。


 離婚の危機――かと思いきや、これから改善していくという雫様の言葉を信じ、再構築をするみたいです。


 静稀様とは、時々会っています。

 旦那様のお話や、お菓子の話。最近あった出来事など、色々なお話をしております。


 最初は、私ばかりがお話しておりましたが、何度か顔を合わせていると、静稀様もお話をしてくださるようになりました。

 すっごく、楽しいです。


 今日も、静稀様と会っています。

 ですが、今日はお話するためではありません。


「よしっ! 出来たわよ、華鈴ちゃん!」


「ありがとうございます、静稀様」


 今日は、久しぶりに旦那様と逢瀬なのです。

 それを静稀様にお話すると「私がおめかししてあげる!」と、名乗り出てくださったのです。


 なので、旦那様の屋敷で、二口女さん達と共に私を着飾ってくださいました。


 今回の着物は、旦那様とお揃いの夜桜模様。髪は、静稀様がまとめて下さり、後ろでお団子にしてくださいました。

 赤い組紐が二本垂れており、私が顔を動かす度に、右へ、左へと揺れます。


「それじゃ、行きましょうか。七氏様がお待ちでございます」


「はい」


 二口女さんが私の手を引き、立ち上がらせます。

 静稀様も私に向かって「頑張れ!」と、言ってくれます。


「では、行ってきます」


 静稀様に言い、廊下へと出ます。

 旦那様との待ち合わせは、玄関先です。


 二口女さんと共に廊下を歩き、外へとと出ます。

 すると、旦那様が馬車の前で待っていてくださいました。


「旦那様!」


「おぉ、来たか」


 旦那様も、今日は夜桜をイメージしている着物を身につけております。

 ものすごく綺麗で、かっこよくて、見惚れてしまいます。


「ほれ、行くぞ、華鈴」


「はい。今日は、よろしくお願いします!」


 今日は、あやかしの世界で逢瀬です。

 幸せ過ぎて、夢なのかと思ってしまいます。


 ですが、夢ではありません。

 旦那様の温もりも、二口女さん達の優しさも、静稀様といる楽しさも。


 すべて、すべてが本物。

 こんなに幸せでも、いいのでしょうか。

 私がこんなに幸せになっても、いいのでしょうか。


「華鈴」


「は、はい」


「我は、幸せ者だな」


 旦那様が私の肩を引き寄せ、そのようなことを言いました。

 それは、私のセリフですよ、旦那様。


「私も、誰よりも幸せ者です」


 本当に、ありがとうございます。

 生贄に選ばれた私を、親に捨てられた私を、生きる意味を失った私を拾ってくれて、嫁にしてくれて、ありがとうございます。


 これからも、この幸せが続くように、私も頑張ります!

ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


出来れば☆やブクマなどを頂けるとモチベにつながります。もし、少しでも面白いと思ってくださったらぜひ、御気軽にポチッとして頂けると嬉しいです!


よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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