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生贄巫女はあやかし旦那様を溺愛します  作者: 桜桃
旦那様と許嫁……?
64/95

12-2

「父上、我は行きたくないです」


「しかし、行かなければ何をされるかわからんぞ?」


 むむむ、そうだ。

 本当に、何をされるかわからない。


 猫花家は、自分の思い通りに事が進まなければ力尽くで何とかしようとする。

 それも、予想外な方向から。


 こちらが頷くまで何度でも訪ね、何度でも説得しようと手紙を出したり、ストーカーまがいな事なども平然としていた。


 我が被害にあってしまった時は、父上に助けてくれたのだが……。


「今回の宴は、猫花家の娘、静稀の誕生を祝う会。さすがに行った方が良かろう」


「はぁぁぁぁぁあ……」


「七氏がそこまで嫌がるのも珍しいな」


 ケラケラと笑わないでください、父上。

 心の底から嫌なので仕方がないでしょう。


 だって、静稀とやら。

 周りの目など気にせず我の腕に抱き着いてきたリ、顔を近づかせてきたりするのだ。


 それだけなら我慢すればよいのだが、完全に我を誘惑してきているのがわかる。

 普通に胸を押し付けて来るしな。


 我は、あのような女性は苦手なのだ。

 グイグイと、男性を誘惑する女性。仮に誘惑に負け、男性に襲われてしまったらどうするのだ。


 もっと自分を大事にしてほしい。

 我はそれだけで嫌っているわけではないのだが……。


 普通に、受け付けん。無理、本当に、無理なのだ。


「ひとまず、今回の宴の話は、嫁に話しておけよ?」


「え、華鈴にですか? 話してしまうと余計な心配をかけてしまいます。宴には、華鈴は連れていきません。話しても意味はないかと」


「それだけではない」


 それだけではない? 

 父上は一体、何を懸念しているのだろう。


「静稀はどこでもかしこでもぬしを落そうとしてくるだろう」


「む、むむ……」


「仮にそれが嫁の前でやられたらどうする? 目の前じゃなかったとしても、偶然見られてしまったら? ぬしはどうなると思う?」


 …………我が誘惑されているところを華鈴が見てしまったら?


 想像してみると……したくないな、気分が悪くなる。

 だが、仕方がない。


 えぇっと、想像、想像……我が誘惑されている姿を華鈴が見てしまった場合。

 …………おそらく、華鈴はまた我慢してしまうかもしれんな。


 我にその時のことを聞きたいが聞けず、我慢をし続けてしまうだろう。

 思い悩み、もしかしたら家出をされて……。


「顔面蒼白となっておるが、大丈夫か、七氏よ」


「華鈴が家出……」


「駄目らしい。いかん、さすがに七氏にはまだ早かった」


 父上が我の背中を撫でくれたおかげで、最悪な未来を頭からかき消せた。


「た、確かに話さない方がリスクが多い。話した方が良さそうですね」


「そうだろう? 女性という者を怒らせないための知恵だ、忘れぬでないぞ」


「…………ちなみに、父上は今まで何度母上を怒らせてきたのですか?」


「人の身体にある指だけでは足りんということだけは言っておこう」


 …………二十回以上か。

 どれだけ怒らせておるのだ、父上よ。


 まぁ、今は父上のことはどうでも良いな。

 今は華鈴に静稀の家柄について話そう。


 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・


 洗濯物を干し終わり、二口女さんとは分かれ今は部屋で一人、本を読んで時間を過ごしております。

 これは、現代から持ってきた物。ものすごく面白く、続きが気になります。


「はぁ、読み終わってしまいました」


 続きは、いつ発売なのでしょうか。

 発売日は――……


『華鈴よ、七氏だ』


「っ!? だ、旦那様!? どどどど、どうぞ!!」


 お、驚きました。

 なんの前触れなく、旦那様が来てくださるなど思ってもいませんでした。


 思わず声が上ずってしまい、恥ずかしいです……。

 髪と姿勢を整えていると、旦那様が襖を静かに開き、中へと入ってきます。


 あ、あれ? 旦那様が白い布を付けて、目元を隠してしまっています。

 屋敷内にいる時は、白い布を外して生活していたはずなのに、なぜ急につけてしまったのでしょうか。


 疑問に思いながらも質問できずにいると、旦那様が私の前に座りました。

 空気が、少し固い。緊張しているみたいです。


 わ、私も、緊張してきました。

 な、何を言われてしまうのでしょうか……。


「華鈴よ」


「は、はい、旦那様…………」


「これから話すことは、心して聞いてほしい」


「わ、わかりました」


 そ、そんな入り方をされてしまうと、身構えてしまいます。

 いや、身構えていいのでしょう。旦那様が心して聞いてほしいと言っていました。

 私は、しっかり聞かなければなりません。


「華鈴よ、我はこれから、猫花家へと出向くこととなった」


「は、はい。わかりました…………?」


 と、しか言えませんでした。

 え、どういうことですか?


ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


出来れば☆やブクマなどを頂けるとモチベにつながります。もし、少しでも面白いと思ってくださったらぜひ、御気軽にポチッとして頂けると嬉しいです!


よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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