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11ー5

 馬車で移動し、神木へと辿り着きました。


 神木を見上げるといつも体に鳥肌が立ち、思わず見入ってしまいます。

 ですが、今日はそれより、やってしまったという気持ちでいっぱいです。


 勢いのまま着替えないで、ミニスカートのままで来てしまいました。


 髪はものすごく素敵に結っていただけて、ものすごく嬉しいのです。

 ブラウスも、ハートが刺繍されており可愛いです。ですが……。


 一番の問題はこの、膝上までの短さであるミニスカートです!!

 屈んでしまうと見えてしまいそうなので、思うように動けません。


 着物も、お腹辺りが締め付けられている為、最初は動くことが難しかったのですが、それとはまた別です。

 気になってしまい、意識がそっちに……。


「それでは行く――む? 華鈴? 何か気になるのか?」


「へ? い、いえ。なんでもありません!!」


 スカートの短さを気にしているなど、言えるわけがありません!!

 だ、大丈夫、変に動き回ったり、しゃがまなければ問題ありません!!


「そうか? 気になる事は遠慮なく言うのだぞ? 華鈴は我慢し過ぎだ、もっと我を頼れ」


「あ、ありがとうございます…………」


 旦那様が私の手を握り、いつものように神木に手を触れ、現代への道を開きます。

 そのまま神木の中へと二人で入りました。


 ・

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 ・

 ・

 ・


「よっと。大丈夫か、華鈴」


「はい。ご心配、ありがとうございます」


 私に伸ばしてくださっている旦那様の手をお借りし、地面に降ります。

 浮いている感覚はどうしても慣れません、まだ体が浮かんでいるような気がします。


「歩けるか?」


「はい。あの、今回も百目さんの運転でショッピングに向かうのでしょうか?」


「その予定ではあったが、百目にはちょうど予約者がいるらしく無理だったのだ。だから、今回は現代の公共交通機関を使おうと考えている」


 公共交通機関といいますと、バスや電車ですね。

 ここからだと、確かバスが一本出ていたはず。

 まずはそれで駅まで向かおうとしているのでしょうか。


「あとは、我が華鈴を抱え、すぐに目的地に向かうのも可能だな」


「瞬間移動という事でしょうか?」


「そうだ。場所はもう確認済み、行けるぞ」


 ケラケラと笑う旦那様、可愛いです!!

 ――って、そこではなかった。違います、違います。


「旦那様は、どちらがよろしいのでしょうか?」


「我か? 我はどちらでも良いぞ。ここからだと距離的にも体力はそこまで使わん。すぐにショッピングモールに行きたいのなら、すぐに行くぞ」


 むっ、そうなのですね。

 うーん、どうしましょう。ゆっくり行きたい気もしますが、早く旦那様と共にショッピングモールを楽しみたい気持ちもあります。


 私が真剣に悩んでいますと、カサカサと誰かが歩いているような音が聞こえてきました。


「華鈴、後ろに下がれ」


「っ、旦那様?」


 私の前に立つと、旦那様は警戒するように周りを見回します。

 まさかこの足音は、危険な者が近づいてきている証拠でしょうか。


 私も旦那様の服を掴み周りを見ていますと、木の影から一人の男性が姿を現しました。


「――――っ、……て。え、神空(しんくう)さん!? なぜ、こんな所に……」


 姿を確認すると、旦那様が驚きの声を上げました。


 この反応……。旦那様のお知り合いなのでしょうか。

 改めてこちらへ向かってきている男性を見ますと、優しげな感じのお方で少し安心。


 水色の髪に、黒い眼鏡。

 お偉い様が着ているようなお洋服を身に着けております。


「やぁ、これからお買い物ですか? 七氏」


「はい、これから妻と共に、前回教えていただいたショッピングモールに向かおうかと思っております」


「あぁ、あそこですね。おすすめですよ、私はもう数十回も行っています」


 あっはっはっと笑いながら神空さんは、教えてくれました。

 よかった、素敵な所なんですね。数十回も行きたいと思う程に――数十回?


 ――あ、あれ? 最近出来たばかりのショッピングモールなんですよね? 

 数十回? 十回以上、行っているということ?


「数十回……。凄いですね……」


「君達も行けばわかると思いますよ。一日ですべてを回るのは難しいですので」


 いつでもニコニコしている方のようです。

 今も優しく微笑みながら、旦那様とお話をされております。


 私が旦那様の影から顔を出すと、深緑色の瞳と目が合いました。


「おや、こちらが七氏の奥様ですか?」


「あ、はい」


 お、お二人が私を見てきます。

 こ、これは何かを言わなけれっ──はっ、何をしているのですか華鈴。このまま旦那様の後ろに隠れていてはだめですよ! 挨拶をしなければなりません!


 旦那様の後ろから前に出ると、神空さんが笑顔を向けてくださいます。

 柔らかい笑み、肩に入っていた力が抜けました。


「御挨拶が遅れて申し訳ありません。私は、七氏様の妻の九火華鈴といいます」


 腰を折り挨拶をしますと、上から聞こえてきたのは手を叩く音。


「素晴らしい。素敵な御挨拶、ありがとうございます。では、こちらも自己紹介をさせていただきますね」


 顔を上げると、今度は神空さんが姿勢を正し、胸に手を当て自己紹介をしてくださいました。


「私の名前は神空チガヤ。人間世界の長――簡単に言うと神です。ですが、固くならなくても大丈夫ですよ。友達と話すような感覚で気楽に接してくださると嬉しいです」


 …………か、神!? え、か、神様!? 神様なのですか!?

 思わず驚き、開いた口がしばらくの間、塞がりませんでした。

ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


出来れば☆やブクマなどを頂けるとモチベにつながります。もし、少しでも面白いと思ってくださったらぜひ、御気軽にポチッとして頂けると嬉しいです!


よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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