PKと妹と…?④
リアル隻○…
カンッカンッ!
動体視力が上がってるのかナイフを弾ける。でもちょっとづつ速くなってきてスタミナの消費が早くなってきた。でも…
「新しい玩具にはなりそう…」
「うう…!」
全く攻撃が届いてないのだ。運よく弾がかすっても何故か直ぐに回復する。また斬りつけてきた!さっきより速い。上がった動体視力をフルに使い後ろに倒れることで首が落ちることを回避し、代わりに数発撃った。
05:30
いつの間にかタイマーが出ていた。
「ルーン姉一緒に逃げるよ!場所が悪すぎる!」
「ボクが時間稼ぐから先に行ってて!」
「姉妹の絆…嫌だ…!」
遂に持っていた肉包丁まで投げてきた。横を通り過ぎ、音がブオンッ!と鳴る。このタイマーが何かは分からないけど何とか生きないと。ナイフを二連式ショットガンで撃ち落とし、リロードにためにグレネードを投げ一瞬の隙に弾を込める。FPS系のゲームやっといて良かった…。
タイマーは三分を切っている。既に妹の姿はない。無事に逃げられたといいんだけど。一撃が重いぃ!何度めかの死の危機を回避し、フライモードで距離を取る。だけどまた距離を詰められショットガンで応戦することを繰り返し集中力が切れかけ腕を斬られた。
「諦めたら…?」
「嫌だ!《パワーショット》!」
痺れる腕で使う隙がなかったアーツを無理矢理使いその場を凌ぐ。タイマーは残り一分になってボクのHPもレッドゾーンになった。対してPKのHPはミリも減っていない。余りにも強すぎて笑えてくる。状態異常に対する耐性と防御力と膨大なMPがなければ既に死に戻っている。狐呂さん達に感謝しつつ気力を振り絞って攻撃を弾く。
30秒を切りボクはPKに少しずつ少しずつHPを減らされている。ほとんど遊ばれているのだ。でも時間稼ぎにはなっているので一応歓迎はしている。反撃もしてるけど。
00:05
00:04
00:03
00:02
00:01
00:00
0になる瞬間にボクの首は切断された。
『これより魔導人形から魔導妖機に転生します』
街へ戻ると思っていたボクは困惑した。魔導妖機…?転生…?
『特殊条件1…クリア!』
『特殊条件2…クリア!』
『特殊条件5…クリア!』
『特殊条件をクリアしていたので魔導戦機になります』
『これに伴いジョブ、レベル、アイテムが消滅します』
『ワールドアナウンス:特殊種族が一定数になったためヘルプに追加されます』
ボクは暗闇に飲み込まれていき消えた。何が何だか全く分からない。視界が完全に真っ黒になり数秒すると最初の街に戻っていた。うん…一旦ステータスを見よう。
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