PKと妹と…?③
「パーツとコアは?」
「例のレイドボスから出た奴があるけど…それのコア使うと10分でリセットだけど良いよね」
「時間無いからルーンちゃん良いわよね!ちょっと我慢してて!」
「あ…うん…は、はい!」
訳が分からぬままいきなりボクの心臓に辺りにある赤く光っている所の部分を分解すると赤いコアが引き抜かれ一瞬で代わりに鈍い光を発している元々あったコアとは全く違うひし形だった。直ぐに装甲のような物が付けられた。
「《オールセットカスタマイズ・アサルト》」
「《技巧神の誇り》」
狐呂さんとにゃニャさんが何かを言うとパーツ?が浮かび元々あったボクの色々なモノがどんどん変えられていく。このゲームの生産職は皆こんな感じなのかなと思いながら数分待つと前に鏡が用意された。ってうぇ!?
「これって…「さ、10分しかないから急いでね♪」
胸部装甲がそこそこ大きくなっていた。何でえええええ!嬉しいけど!嬉しいけど!もう妹にも追い越されてるから…。これは素直に感謝だ。狐呂さんはバイクに乗りながら胸については、
「それはオマケよ♪後は感覚で何とかしてね」
どんどん焦げ臭い匂いが漂ってくる。
「フライモード使ってみて!」
「《フライモード》!」
背中から青い透き通った羽が生えた。数十メートル浮かぶと自動でホバリングしてくれた。前のフライモードより凄く便利…。前に体を傾けると前に進んだ。森が燃えてる所に着くと妹が蹴られていた。
「えっと…《アサルトモード》」
服が半袖半ズボンの迷彩服に変わると肩にタレットが現れ手にはアサルトライフルらしき銃が装備された。急降下すると丁度妹が止めを刺される前だった。
「言い残すことは…?」
「死んで…殺人鬼…」
「陽!」
そう叫ぶとPKに狙いを定め、乱射した。ポーチにはグレネードが大量にあったので数個投げておいた。リロードして…
「《パワーショット》!」
「ルーン姉!」
「…?そういうこと…さて貴女も死んで」
「うぁ!?」
ナイフが大量に投げられた。避けきれず直撃するけどHPはそんなに減っていなかった。何とかして妹…陽を逃がさなきゃ。
「《シールド》《パワーショット》」
「《死亡宣告》《斬首刑》」
HPゲージの下にレジスト表記らしきタグがついた。多分何とかなったのだろう。でも効かないことが直ぐに分かったのか首を斬りにきた。ギリギリの所で回避して腹部を斬られ、反撃に頭を撃った。ふー…ここからどうしよう。
ちなみに胸は元々…おっと誰か来たようだ。