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プロローグ

『ニックネームを決めてください』


「ルーンで」


『種族をお選びください』


「魔導人形で」


『これよりチュートリアルを開始します』


久し振りのゲームだしなー、ゆっくりやろっと。妹には今度ローストビーフでも送ろうと思う。それにしても一日前はいきなりだったからビックリした…。


一日前


(妹からの電話…?)


ある夏の日にテレビを見ていると妹から電話をかけてきた。


『カヤ姉!一緒にゲームしよ!』


「いきなりどうしたの…?」


『時間が無いから簡単に説明すると、私ゲーム内の大会で優勝した。そして賞品としてtwoworldonline貰ったからカヤ姉にあげるね!さよなら!』


電話が切れる音がし、しばらく混乱していた。twoworldonlineって今流行ってるゲームで良く聞くけど…。明日こっちから電話して確認しようと思いつつその日は寝た。

そして起きたらポストにヘッドギアとゲームのパッケージと手紙が入っていた。ちゃんと私の名前、佐々木茅野が書かれていたから間違いじゃないんだろう。


カヤ姉へ

元気にしてますか?

夏休みで暇だと思うので送りました。

あ、返品不可だから絶対に一緒にやろうね!


うん…。妹の強引に物事を進める癖はしばらく会ってなくても健在だった。とりあえず私は送られてきたゲームの説明をネットで調べた。


・五感を再現

・現在売り切れ続出

・何かめっちゃ凄い

・通称TWO


簡単に纏めるとこんな感じ。折角だしやってみる。環境は奇跡的に揃っていたから接続するだけですんだ。そして冒頭に戻る。


(ボク…反射神経しか無いんだよなぁ…)


ボクは今戦闘のチュートリアルの真っ最中だった。ただVR空間で体を動かすのは数年ぶり。だから内心凄く心配だった。魔導人形の攻撃方法は腕を銃に変形させるらしい。


「《ガンモード》うわっ!?」


手の皮が無くなり代わりに機械的な表面になった。すると数メートル先にいる兎が突進してくる。ボクは手を兎に向け白色の球を撃った。そして球は兎に当たり兎は倒れる。


『これでチュートリアルを終了します。ステータスをご確認ください。』


名前:ルーン 種族:魔導人形 lv1

職業:旅人

HP:100/100 MP:500/500

筋力:10 防御:10 敏捷:8

器用:12 知力:5 精神:8

スキル:【魔導武装lv1】【魔石還元lv1】【魔法耐性lv1】【雷属性脆弱lv10】【水属性脆弱lv10】【回復薬使用不可】【飲食不要】

SP:0pt

装備:【旅人の服】【旅人のスカート】【旅人の靴】

所持金:1500G


ステータスを確認し終えると、視界が真っ黒になり船の甲板に移動していた。前には島が見える。あれがゲームの舞台だろう。ボクはドキドキしながら待っていた。魔導人形が不遇種族と知らずに。

読んで頂きありがとうございます

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