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prologue
文書を書くのは始めてです。
誤字脱字が有りましたら、教えて頂けると幸いです。
───廃工場に幽霊が出る
学校の帰り、人の家に転がり込んで、適当に本棚から漫画を物色しながら十河恵介がそんな事をいい始めた。
手に取った漫画をパラパラと簡単に捲りながら、僕の返事を待たずに話を続ける。
──工場の奥、塗装棟の
意味深に言葉を区切りながら話す恵介を見向きもせずに、僕は床に転がり携帯ゲームの画面を見ながら、興味無さげに相づちを打った。
──月明かりが差し込む、穴の空いた屋根の下で
正直な所、幽霊やら心霊と言った類いのモノを僕は信じていない。
目に見えなくて、体験した事も無いモノをどう信じればいいのか、そんな事を思いながら携帯を弄る。
──影鬼をしたら
恵介の口から、小学生いらいあまり耳にしていないワードが聞こえてきた。
僅かながらその″影鬼″というワードに興味をひかれ始める。
──なんでも、影を奪われるらしいぜ
興味をひかれ始めた矢先、なんともファンタジーな言葉が飛び出した。
僕は呆れながら、ようやく携帯画面から目を離し、恵介を方へと顔を向ける。
恵介は手に取った漫画を本棚に戻し、寝転がった僕の視線に入るように座り、目を輝かせながらこう言った。
──なあ、試してみないか?




