月の騎士
今回は初戦闘です、ばりばりチートです(笑)
ローグが力開放しちゃいます
それではどうぞ
...今日がアンサーの言っていた日だ、午後6時何かが起きる....。
悩んでいても仕方が無かった、昨日の激闘の末俺は見事魔力付呪を使いこなすことを成功させた。
今日の朝飯はパンが2枚、目玉焼きだった、正直足りなかったが仕方が無い食料が家から無くなってきていたので今日は我慢をした。
「それじゃあ今日もバンバン伐ってもらうからな!!」
父が威勢良く言う、しかしあの引力で伐るのは大変ということは変わらないが、コツはつかめていた。
「魔力付呪..... 斧型 木刃!」
ペンダントが赤く光り、斧が木々を切り裂く、今度は真空刃が飛び出した、目に見える空気の刃それを見ただけで俺は喜んでしまった。
「大分慣れてきたな...次はジャンプしながらやってみるか。」
ジャンプしながらやってみた....がやはりうまくいかなかったが何度も練習を積み重ねるうちに段々と上達していった。
「もう日が暮れてきたな...そろそろ帰ろうかな。」
恐らく午後の5時半ぐらいだろう、予言の時刻が迫っていた。
何が起こるかはまだ分かっていない、ただ安全が保障できないと言っていたので恐らく危ない出来事だろうとあらかじめ予測してはいた....が、予想は斜め上を行った。
「もうこんな時間か....早いな。」
木々を切り倒すのは自然環境的に良くないそうだがここの木々は特殊で一日もすれば生えてくるらしい、実に不思議だ。
その時地響きがした。
「ん...?なんだこの地響き....?父さ...?あれ?どこ行っちゃったの?ねぇ!返事してよ!!」
地響きは見る見る大きくなっていく。
そしてついにその正体が分かった。
植物型の魔物がこちらに向かって急接近してきているのだ、どうやら興奮しているらしい。
「何だよ...あれ....でかすぎるだろ..!?」
その植物の体長は今まで伐った木なんかよりもずっと大きかった、冗談じゃない、こんな所で死ぬのか?
嫌だ、まだ死ぬわけにはいかない、でもどうしよもない....。
「クッソ....!!うりゃぁあ!!!」
護身用として持っていた短剣を取り出し切り付けたが....まったく無意味だった。魔物から生えていたつたによって呆気なくはじき返されてしまった、ひたすら切り付けるがそれを嘲笑うかのようにふっ飛ばしてくる。
体力の限界も近づいていた、何しろ相手は興奮状態の魔物、こっちが攻撃すれば...無論魔物も攻撃してくる。
「グアァアアア!...ックソ!どうして効かないんだよ....あ、そうだ...!魔力付呪を使えば....!!」
実によいアイデアだ、俺天才と内心思ってしまった自分が恥ずかしいが今はそんなことを言ってる場合ではなかった。
「魔力付呪...!斧型 木刃!」
植物なのだから木々を切り倒した斧ならいけると思った。
魔物は悲鳴を上げた、彼の魔力付呪は天才的と言われるほどのびていた。
「ッシャ!このまま...ギャ!」
つたが無数に生えてきたのだ、魔物の攻撃もより激しくなった、そして...。
「..!動けない..!?」
つたに挟まれてしまったのだ、彼の脳裏にはそのまま挟まれて蚊のごとくつぶされることが浮かんでいた。
「はは...もうダメか...。父さん..母さん..短い間だったけどありがとう...。」
魔物のつたが大きく振り上げられ死を覚悟し目を閉じた...。
あれ?
「死んでない....?」
恐る恐る目を開けるとそこには静止したつたがあった、そしてどこからともなく聞き覚えがあるようなおどけた声が響いてきた。
「ハイハ~イ、ストップ...!やぁやぁ、僕が誰だか覚えているかな?」
「お前は...!アンサー!!!何でここに...?」
「だから言ったじゃないか、去り際に特別な力があるってこととまだ死なないってコト、記憶力無いなぁ...本当にさぁ...。」
そういえばそんなこと言っていた気がする、しかしこの二日間色々なことがあったので記憶のタンスに簡単にしまわれてしまっていたのだ。
「そういえば...特別な力って何だよ...。」
「はは、君の名前がどうして”ムーンナイト”か知っているかい?それは昔の話だよ...。」
「僕が生み出された頃人々は何も知らずただただこの小さい世の中を彷徨っているだけだったね、僕はそれを面白そうに見ていたっけ...でもねそんなある日自覚を持った行動をした一人の男がいたんだ、その男の名前がアルテミス=ムーンナイトだったんだよね。」
なん...だと?この世界のことは家にある本で大体調べたのだが...そんな歴史はどこにも無かった、ましてや自分が歴史上の偉人の子孫だなんて考えもしなかった。
「その男はムーンナイト...月騎士の力を使って人々を統一したんだ、そして今その力を君にも与えよう。」
「は...?俺に月騎士の力が...?」
そんなバカな。
「じゃあいくよ...。
月の光よ、我に力を与えよ、そして永遠の光としてこの世に留まる事を...今契約する!そしてその力を君に受け渡す。魔力付呪、”月光...!」
...!!!!体中から...何か力が沸いてくる...何だこの感覚..!?
「さぁ、解き放ってごらん...月騎士の力を!!」
「....!!!」
目を開けた、そしてつたが迫ってきた...がそれを軽く剣で打ち払った。
「何だこれ...剣に黄金の籠手...何だか面白そうじゃねぇか!!ペンダントも黄色いしな...!」
魔物に鋭い視線を浴びせた...その瞬間何かが頭の中に入り込んできた。
プラントデーモン
普段はおとなしく、植物や樹木に擬態しているが、危機が訪れると一転、周りを気にせず暴れまわるようになる危険な植物でもある。
弱点は火属性、そして目玉
「....魔眼持ちか....恐らく"分析眼だね」
なるほど、魔眼か.....それはともかく魔物の情報が掴めた、どうやら火属性が弱点らしい...が今の俺には火の剣があるわけでもなく魔法が使えるわけでもない。
「だったら、まずは目玉だな...。」
しかし目玉といってもかなり上の方にある、あそこまでどうやっていくか。
「フフ、見事力を使いこなしてるみたいだね...。原理を教えてあげ「うるせぇ!今は集中しないと死ぬ!」ハイハイ....まぁ軽走と唱えてみるといい、勝機が出てくると思うよ。」
「..ッ!!軽走!!」
その瞬間軽くなり反射的に飛び上がったそして...気が付けば目玉の前まで来ていた。
「光の刃よ!切り裂け、光刃!!」
剣が光りそして光が刃となって目玉へ飛んでいく、地面に着地した頃には刃は爆発し目玉の辺りは光で包まれていた。
「...すごい力だ...体を常に魔力付呪で力を上げてるみたいだ...!」
そう考えていたらつたが飛んできた、さっきの爆発で失明した魔物はつたを振り回していた。
「とっととやっちまうか..!血染めの月!!!!.....これでお終いだ....!」
そして魔物は光となって消えていった....
「は..はは..少し無茶しすぎた...か...ガタッ」
「ローグ君...やっぱり君は膨大すぎる魔力を扱えなかったかぁ...これも想定内だけどね...だってさ...僕は
全てを知り尽くしているのだから。」
どうでしたか?
初めての戦闘シーンで他の小説作家の方々も少し参考にさせていただきました。
セリフなどを消したり増やしたり....。
技の名前を変えました。