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神の声
目を覚ますと、そこは光の庭だった。
風も草もない。ただ無数の白い粒子が漂っている。
「……僕は……死んだのか……?」
泣き崩れるユウマの前に、眩い存在が立っていた。
人の形をしているが、人ではない。
その影は星々のように揺らめき、声は優しく、そして悲しみに満ちていた。
「天城ユウマよ。お前の時代……そこだけは“私が来れなかった時代”だ。」
「来れなかった……?」
「ああ。すべてを支配したがる者がいる。
二千年前――私の名を騙り、“偽りの声”を過去に送った者だ。
それによって世界は歪み、私はお前たちの時代へ干渉する道を閉ざされた。」
「……じゃあ……僕は、どうして……死なないと……」
「悲しむな。お前だから選んだのだ。」
その存在はユウマの額に触れた。
光が流れ込み、魂が震える。
「VBウイルスの暴走も“あのもの”の意志による。
その者が未来で笑っている限り、世界は終わる。」
「未来……?」
「お前が倒すべきは――
八人の人間
そして
四人の悪魔。
彼らは過去に〈タイム音波マシン〉の知識を与えた“悪魔たち”だ。」
「僕に……そんなこと……」
「できる。
私がお前に“力”を授ける。」
次の瞬間、神はユウマにそっと口づけした。
暖かい光が胸に広がり、全身が燃えるように脈打つ。
「――目覚めよ、ユウマ。
再び、現世へ。」




