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第三話◆いじめの果て:ヴィランの牙

 ユウマは、教室の隅で小さく息をしていた。

 周囲には、VBウイルスに感染して微弱な能力を得た不良たち――“半ヴィラン”が笑っている。


「おいユウマ、今日も無能力者ノーギフトだよなぁ?」


 彼らの能力は小石を浮かせる、皮膚が少し硬くなる……その程度。

 しかし、弱者を嬲り殺すには十分だった。


 逃げられない。

 教師も見て見ぬふり。

 ヒーローは今日も街で事件処理に追われ、学校にまで目は届かない。


「……やめ……やめてくれ……」


「声が小せぇんだよ、ノーギフト!」


 短い悲鳴とともに――

 刃が胸へ滑り込む感覚がした。


 暖かいものが制服を濡らす。

 床に倒れた瞬間、ユウマの視界は真っ白に染まった。


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