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死の彼岸  作者: ユキムラ
2/3

爆炎の鬼

第2話です!

あの日から5年の月日が流れた。そして俺は今、この世で最も醜い復讐者として生きている。


「そこの通り真っすぐ進んだあたり、そこが現場やでー」

「了解」

現場にたどり着くと、5体の妖怪が人々を襲おうとしている。

「うわぁーーん!ママーーーー!」

「逃げなさい!!早く…!!」

転んで足を挫いてしまい、走れなくなった母親に妖怪たちが襲いかかる。

日傘ひがさ

炎の盾が親子を守る。

「早く行け」

「あ、ありがとうございます!」

妖怪たちの狙いがこっちに向かう。

「話ができる個体はいなさそうだな…こっちもハズレか」

5体まとめてかかってくる。

かがり

刀に炎を纏わせ、妖怪たちを切り払う。

「手間を掛けさせやがって」

「お、思ったより早く終わったようで何よりやで」

車から顔をのぞかせるのは連絡役の柿本章介かきもとしょうすけだ。

「迎えに来たで」


「支部長からの連絡?」

「そうなんよ、なーんか支部長がお前を呼んでこい言うてな。なんなんやろな?」

「さあな」

「あ、もしかして昇進の話ちゃうけ?!お前、めっちゃ活躍しとるからお偉いさんの目にとまったんとちゃう?」

「…まだ妖能士になって1年もたってないのにか?」

「いやいや、その1年で五級にまでなったバケモンやで?お前」


妖能士―別名妖斬りとも呼ばれ、この世界においての能力―妖能を駆使して妖怪たちと戦う人のことである。また、妖能士には階級があり、一級〜十級まで存在する。


「まあそれはさておき、見つかったのか?」

「…すまん、努力はしたんやけど…」

「…そうか」

「…あんま言いたくはないんやけど、こんだけ探しても分からんさかい、諦めるって手はないんか?」

「それはない。必ず探し出して俺の手で殺す。」

「…そっか」

その時、章介の電話が鳴った。

「はい、はい、了解しました」

「なんだ?」

「近くの公園に妖怪が出たらしい」

「すぐに向かうぞ」

「はいよ!」



ーこのあたりからなんとなく気配がするな…

車から降りて気配を感じながら探していると突然斬撃が飛んでくる。

「!?そこか!」

攻撃を試みるが不発に終わる。斬撃が飛んできたとこらからカマキリのような妖怪がでてきた。

「俺の領域に入ってくるとはいい度胸をしているな。だが、その勇気も蛮勇へと成り変わるぞ!!」

無数の刃が飛んでくる。だが優哉は全て避ける。

「焔・螺旋ほむら・らせん

放たれた螺旋状の炎は辺りを焼き尽くしながらカマキリ妖怪へと向かう。

「くっ!!」

間一髪で避ける。だが避けた先に、

「馬鹿が」

「なんだと!?」

腕を斬られ、カマキリ妖怪はタジタジになる。

「安心しろ、まだ殺さない。お前は話ができる個体のようだからな。聞きたいことが…」

「へっ!素人が!そういうのは完全に勝ったときにすることなんだよ!」

カマキリ妖怪は池の方へと走り、飛び込んだ。

「なるほどな、馬鹿な妖怪にしては考えたな」

優哉も池に飛び込んだ。すると、

「馬鹿め!貴様の炎も水の中では役にたつまい!これでおしまいだ!」

「どっちが馬鹿だろうな」

「…は?」

カマキリ妖怪がみているのは水の中で燃えている炎である。

「なんで―」

かがり

炎の斬撃がカマキリ妖怪に直撃する。

「なぜ…だ…そんな…馬鹿…な…」

「お前に聞きたいことがある。5年前、おれの町を襲撃した妖怪はどいつだ?」

「?な、なんだ…それは…知らない…ぞ…」

「なんだ、こいつもハズレか…ならいい」

「!?…待て…待ってくれ…もう…その炎は…」

火葬おくりび

その時妖怪の体は真っ赤な炎に包まれ、池の水が全て蒸発した。

「…火をつけたのはお前だろ…」

期待の新人―煉獄の鬼、神楽優哉の任務はこうして終えた。



本編で書ききれなかった情報です!


【プロフィール】

神楽優哉かぐらゆうや

 今作の主人公。家族を妖怪に殺され、その妖怪を追う 

 ために妖斬りとして活動している。

 ・身長:175cm  ・性格:冷淡(根は優しい)

 ・体重:67kg   ・階級:5級

 ・誕生日:9月12日 ・所属:第5支部

 ・好きなもの:花、料理

 ・嫌いなもの:妖怪、甘い物(嫌いというより苦手)

 ・妖能:火之夜義

     炎を操る能力


※ちなみに階級は通常、新人は十級からスタートし、良くて一年で七級まで昇進します。

 

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