2/4
私は私
結局モヤモヤが晴れなかったから、部活の時に柚愛に聞いてみた。
「ねぇ、柚愛。今日ね、拓真と距離近いって言われたの。私って拓真と距離近いの?」
「乃愛ちゃんは誰に対しても距離近いじゃん。別に拓真くんにだけじゃないよ。大雅くんにも近いし、私にも近い。」
「え、無意識かも……。嫌じゃない?」
確かに思い返してみると、ハグとか肩を組むとか割と日常的にやっている。特に柚愛に。
「全然!逆に離れられた時の方が違和感を感じるよ。」
「なに話してんの?」
扉の開く音がしたと思ったら大雅が入ってきた。
「あ、大雅くん。乃愛ちゃんの距離が近いっていう話をしてたんだよ。」
「あ〜。確かに乃愛は距離バグってるもんな。うぶな人は恋に落ちるだろうな。」
「そんなに!?気をつけなきゃだめかな?」
「いいんじゃない?別に。」
「あ、拓真くん。」
「俺らは慣れてるし、乃愛の生きやすいように生きれば。距離取られると違和感だし。」
「そっか。そうだね。私は私だし。」
楽観的に考えられるのは私の特技と言ってもいいだろう。周りの目は気にしすぎずに生きようと決めた。




