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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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政府専用機内にて その一

離陸していく政府専用機に向けて手を振り続ける義仁天皇の姿を眺めていたテイルはふと気になった事を松本総理と十倉寺司令に、


「…そういえば義仁天皇陛下の警護ってどうするんですか…?」


と、言って尋ねてみたのである。

この質問に松本総理と十倉寺司令の二人は、


「SPが護衛するようにしているので大丈夫ですよ」


「おそらく今頃米軍部隊から警護の引き継ぎをしているはずです」


と、話して警備体制に問題は無いはずと答えたのであった。

この答えを聞いたテイルは、


「…でもそれってSPの人を分散させる事になりますよね?それなら一緒にベルギーに行った方がよかったんじゃないですか?」


と、言って二人に尋ねたのである。

これに二人は、


「それはそうなんですが陛下には私達が不在の間、アメリカに居ていただいて国民の動揺を抑えていていただきたいですから」


「ええ。我々が残るより陛下が残られた方が国民が動揺しないのですよ。ですからSPを分散させるのもある程度は仕方ないと割り切っています」


と、返答してきたのであった。

この答えを聞いたテイルは、


「なるほど、そういう事ですか。…それならまぁ…仕方ない…のかな?」


と、言って少しだけ無理に自身を納得させたのである。

そんなテイルにジェームズ皇帝が、


「陛下は国を空けている事を心配していないのですか?」


と、尋ねてきたのである。

これにテイルは、


「特に気にしてませんねぇ。何かあっても姉妹達がなんとかしてくれているでしょうし」


と、言って答えたのであった。

そんなテイルに今度は松本総理が、


「…姉君が居られるのに妹である貴女様が王位を継承されたのですか…?」


と、尋ねてきたのでテイルは、


「そうですね。…おかしいですかね?」


と、返答してその後すぐに松本総理に尋ね返したのであった。

これに松本総理は、


「いえ、王位や皇位を継承すると言うと大体が一番最初に生まれた子供であるような物だと勝手に考えていましたので…」


と、言って返答したのである。

この言葉にテイルは、


「普通はそうなんでしょうね。でもフェリアシティ王国では一族の中で最も優秀な者を後継者にするように、と、決まっているのでその時に最も優秀だった私が選ばれた、というわけです。普通に実力主義なんですよ」


と、言ってフェリアシティ王国の王位継承がどういう基準で行われているかを説明したのであった。

これにジェームズ皇帝は、


「王位継承を実力テストで行うのか。それは歴代の国王も優秀な方々ばかりだったのでしょうな…」


と、言ってうんうんと頷いたのである。

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