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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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ロッキー山脈上空での戦闘 その六

全速力で逃げながらレーザーや魔法弾を乱射するアーシアはキャンベル機との距離が徐々に縮まってきているのを見て、


「速度は向こうが上か!…速度『は』というか速度『も』って言った方がいいのかもしれないけど…」


と、言って自機、シルフと敵機、コルセアとの性能差に少しショックを受けたのである。

その一方でキャンベルは、


「…ネオヒューマン…敵にするとやはりやっかいな種族だな…。だが少しずつ追い付いてきている…これなら…」


と、言って少しずつ縮まる自機と敵機の距離に後少しでアーシアを撃墜出来ると考えたのだが、突然側面からレーザーライフルの一撃を受けて、


「…何っ!?」


と、言って攻撃された側面に目を向けたのである。

するとそこにはトーリア機を相手にしながら自機に向けてレーザーライフルを撃ってきているワイバーンの姿が目に入ったのである。

その光景にキャンベルは、


「…あいつそんな余裕があるのか…?」


と、言って驚いたのだがテイルは周囲の機体全てに通信を繋げて、


「余裕は全然無いよ。トーリアの攻撃の隙を見て邪魔してるだけだから。あ、それとアーシア、私が…あいつの邪魔したみたいにトーリアがアーシアの邪魔する可能性が高いと思うからそっちの方にも気を付けてね」


と、話したのであった。

これにアーシアは、


「無茶な事を言ってくれる…今の状況で二方向対応とか無理だっての!」


と、言ってテイルに文句を言ったのだが、直後に、


「二方向対応は無理なのか。なら食らえ」


と、トーリアが言ってシルフにレーザーキャノンを撃っていったのである。

これにアーシアは、


「…だから無理だって言ったでしょおぉぉぉ!!??」


と、絶叫しながらトーリア機のレーザーキャノンを完全防御姿勢でなんとか受け止めたのである。

そうして動きを止めたシルフにキャンベルが、


「…動きを止めたな、死ね」


と、言ってキャンベル機が近付いていったのであった。

これにテイルが、


「行かせないし、お前の相手は私でしょ?」


と、言ってキャンベル機とトーリア機にレーザーライフルを撃っていったのである。

しかしキャンベル機もトーリア機も魔導シールドを展開させてワイバーンのレーザーライフルを弾くと、


「そんな旧式機のレーザーが効くかよ!」


と、言って両機体ともにシルフへの攻撃を続行したのであった。

するとこの状況を受けてテイルは、


「ああ、そうかい!だったらこれだ!シックススペル最下級!」


と、言ってキャンベル機とトーリア機に六属性の最下級魔法を全て同時に発動させて両機体の足止めを行ったのである。

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