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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第一章 外交とかつての仲間達

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ロッキー山脈上空での戦闘 その三

トーリア機に接近しようとしていたアーシアとファルンはトーリアの後続機の攻撃に、


「あぁ、もう!邪魔すんな、一般兵士A!」


と、言って攻撃目標を後ろの機体に変えたアーシア。

それに後ろの機体のパイロットは、


「…何が一般兵Aだ、たかがエルフが。すぐに撃墜してやるから覚悟しろ」


と、言ってシルフにレーザーキャノンを連射していったのである。

その攻撃を避けながらアーシアはファルンに、


「なんとか引き付けるから隙をみて攻撃お願い」


と、頼んだのであった。

これにファルンが、


「わかりました。なんとかやってみます」


と、答えて一般兵Aの機体の後ろの回り込もうとしたのだが、


「…そう簡単に後ろには行かせない」


と、言ってシルフとジルフェの両機体に同時にレーザーキャノンを撃ってきたのである。

これにアーシアは、


「こ、の…。…ファルン!こうなったらレーザーを避けながら無理矢理近付く!強引にでも二対一の接近戦に持ち込むわよ!」


と、叫んで一般兵Aの機体に近付いていったのである。

それに続いてファルンも、


「わかりました、アーシア様!」


と、答えて一般兵Aの機体に接近していくのであった。

これを見ながら戦っていたテイルとトーリアは、


「…向こうはアーシアとファルンさんがなんとか抑えてくれるか…」


と、いうテイルの呟きにトーリアが、


「無駄だな。ファルンだったか?あれはすぐに墜ちる。キャンベルを甘く見るなよ?」


と、答えたのである。

それにテイルが、


「…二対一よ?そう簡単には…」


と、言ったのだが、トーリアは、


「ふっ、すぐにわかる。キャンベルはあの二人をわざと接近させているからな」


と、答えたのである。

その言葉にテイルは、


「…わざと接近させてる?なんで…」


と、言ったところで、


「…!!まさか!?ファルンさん離れてー!!」


と、何かに気付いてファルンに叫んだのであった。

それにファルンが、


「…え?」


と、言って止まった瞬間、一般兵Aことキャンベルが、


「…もう遅い。食らえ、竜闘気」


と、言って自身の体から全周囲に向けて特殊な闘気を放射したのである。

するとファルンは、


「…!?こ、れ、は…」


と、言って完全に動きを止めてしまったのである。

これを見たテイルは、


「…あいつも竜人族だったのか…!!」


と、言って歯噛みしたのであった。

それにトーリアが、


「…お前も知ってるだろうが竜闘気の効果は竜人族と人間、ヒューマニアンの血を持たない全ての種族の能力減退…ファルンだったな?あのエルフは終わりだ」


と、テイルに告げたのである。

その一方でアーシアはキャンベル機に、


「こんのぉー!止まれ止まれ止まれー!!」


と、叫びながらシルフのレーザーライフルを連射したのだが、キャンベルは、


「…トーリア隊長が言ったはずだ、時代遅れの機体だと」


と、言って魔導シールドを展開させるとシルフのレーザーライフルを避ける事なく直撃して見せて、


「…これでわかったか?時代遅れだと」


と、言ってシルフのレーザーライフルではコルセアの魔導シールドを破れないと見せ付けた上で、


「…それじゃ終わりだ、エルフA」


と、言ってファルン機ジルフェに急速接近、そして、


「…さようなら」


と、言いながらジルフェのコクピット付近を横一文字に両断、ジルフェを爆散大破させたのであった。

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