《記憶を見た結果》
テイルがNATO軍将兵達に試したいと話していたこと、それはNATO軍将兵達の、モンゴル軍との戦闘の記憶を見させてもらうことだった。
そのために自身達の脳内を弄くられる形になったNATO軍将兵達は、微妙な悲鳴をあげることになってしまう。
そんなNATO軍将兵達の状態を無視して将兵達の記憶を見ていたテイルは、だいたいの記憶を見終わったところでNATO軍将兵達を解放していった。
「……う、う、ああ……」
「……ぐ、ぐああ……」
「……ふむぅ……なるほどねぇ……」
「……どうですかな? テイル陛下?」
「……そうですねぇ、グレノスキー陛下……とりあえずモンゴル軍の戦い方はわかりました」
「おお、そうですか!」
「はい……おっと、NATO軍将兵の皆さんを解放しないといけませんね。皆さん、どうもありがとうございました。おかげで助かりましたよ」
「……そ、そう、ですか……それは、よかったです……」
「はい。さて、グレノスキー陛下、それにNATO軍将兵の皆さん、モンゴル軍の戦い方がわかったことに加えまして、一つ朗報があります」
「……え? 朗報?」
「朗報とは、一体なんですかな、テイル陛下?」
NATO軍将兵達を解放したテイルは、その場に倒れ込んだNATO軍将兵達とグレノスキー国王に、記憶を見ていった結果、とある朗報を話すことができるようになったと話していく。
このテイルの言葉に、NATO軍将兵達は倒れ込んだ状態のままテイルに目を向けていき、グレノスキー国王は若干前のめりになる。
そんなNATO軍将兵達とグレノスキー国王にテイルは、その朗報を話していく。
「その朗報とは、モンゴル軍の攻略法が見つかった、というものですよ」
「ええっ⁉」
「な、なんと⁉」
「わ、我々の敗北だけの記憶から、どうやってモンゴル軍の攻略法を⁉」
テイルの話した朗報、それはモンゴル軍の攻略法がわかった、というものであった。
これにNATO軍将兵達とグレノスキー国王は驚愕の声をあげていく。
そんなNATO軍将兵達とグレノスキー国王に不敵な笑みを見せたテイルは、ジェーンに顔を向けていき、ある姉妹と交代してきてほしいとお願いしていった。
「ふふ、それはまだ秘密です。ケイン総司令ではありませんが、ここにスパイがいる可能性もありますからね」
「む、むう……」
「ふふふ……あ、そうだ、ジェーン姉様」
「うん? どうした、テイル?」
「ジェーン姉様に一つだけ、どうしても頼みたいことがあるのです。よろしいですか?」
「私に、頼みたいこと、か……なんだ?」
「今からすぐにアークワイバーンに戻ってもらい、パーチェと交代してきてほしいのです」
テイルは、ジェーンに末妹パーチェと交代してほしいと頼んでいく。




