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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第二章 冒険と新たな仲間達

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《記憶を見た結果》

テイルがNATO軍将兵達に試したいと話していたこと、それはNATO軍将兵達の、モンゴル軍との戦闘の記憶を見させてもらうことだった。

そのために自身達の脳内を弄くられる形になったNATO軍将兵達は、微妙な悲鳴をあげることになってしまう。

そんなNATO軍将兵達の状態を無視して将兵達の記憶を見ていたテイルは、だいたいの記憶を見終わったところでNATO軍将兵達を解放していった。


「……う、う、ああ……」


「……ぐ、ぐああ……」


「……ふむぅ……なるほどねぇ……」


「……どうですかな? テイル陛下?」


「……そうですねぇ、グレノスキー陛下……とりあえずモンゴル軍の戦い方はわかりました」


「おお、そうですか!」


「はい……おっと、NATO軍将兵の皆さんを解放しないといけませんね。皆さん、どうもありがとうございました。おかげで助かりましたよ」


「……そ、そう、ですか……それは、よかったです……」


「はい。さて、グレノスキー陛下、それにNATO軍将兵の皆さん、モンゴル軍の戦い方がわかったことに加えまして、一つ朗報があります」


「……え? 朗報?」


「朗報とは、一体なんですかな、テイル陛下?」


NATO軍将兵達を解放したテイルは、その場に倒れ込んだNATO軍将兵達とグレノスキー国王に、記憶を見ていった結果、とある朗報を話すことができるようになったと話していく。

このテイルの言葉に、NATO軍将兵達は倒れ込んだ状態のままテイルに目を向けていき、グレノスキー国王は若干前のめりになる。

そんなNATO軍将兵達とグレノスキー国王にテイルは、その朗報を話していく。


「その朗報とは、モンゴル軍の攻略法が見つかった、というものですよ」


「ええっ⁉」


「な、なんと⁉」


「わ、我々の敗北だけの記憶から、どうやってモンゴル軍の攻略法を⁉」


テイルの話した朗報、それはモンゴル軍の攻略法がわかった、というものであった。

これにNATO軍将兵達とグレノスキー国王は驚愕の声をあげていく。

そんなNATO軍将兵達とグレノスキー国王に不敵な笑みを見せたテイルは、ジェーンに顔を向けていき、ある姉妹と交代してきてほしいとお願いしていった。


「ふふ、それはまだ秘密です。ケイン総司令ではありませんが、ここにスパイがいる可能性もありますからね」


「む、むう……」


「ふふふ……あ、そうだ、ジェーン姉様」


「うん? どうした、テイル?」


「ジェーン姉様に一つだけ、どうしても頼みたいことがあるのです。よろしいですか?」


「私に、頼みたいこと、か……なんだ?」


「今からすぐにアークワイバーンに戻ってもらい、パーチェと交代してきてほしいのです」


テイルは、ジェーンに末妹パーチェと交代してほしいと頼んでいく。

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