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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第二章 冒険と新たな仲間達

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《続いてモンゴル陸軍の感想》

一同が頷いたことを確認したジェーンが、続けてモンゴル陸軍の戦いを見て思った感想を話すよう、一同に促していった。


「よし、それでは続けてモンゴル陸軍の感想を話していくぞ? 皆良いな?」


「ああ」


「うむ」


「ええ」


「誰から話していく? 誰からでも良いぞ?」


こう言ってジェーンは一同見回していく。

そのなかで一番に手を上げてきたのはジャンであった。

ジャンは他に手を上げているものがいないことを確認してから、モンゴル陸軍の戦い方を見た感想を話し始める。


「はい」


「お、ジャンか。他に誰か、話したいものはいるか?」


「……いないみたいだな。では俺から話させてもらうぞ?」


「ああ、頼むよ、ジャン」


「わかった。それじゃあ話すが、噂に聞くのと、実際にこの目で見る、というのは大違いだな。あれほど強力な騎馬機兵隊だとは思っていなかったよ……」


「……地球生まれで地球育ちのジャンがそう言うのか……そうなるとやはり、地球最強の陸軍はモンゴル軍、という噂は事実のようだな……」


「俺はそう思う。それで、俺の話を聞いて同じように思ったもの、逆にそうは思わなかったもの、意見を出してみてくれないか?」


自身の感想を話したジャンは、そう言ってアーシア達に話を振っていった。

するとこれに応じる形でアーシアが感想を話していく。


「じゃあ私が話すよ」


「おお、アーシアか。それじゃあ頼むよ」


「ええ。正直なことを話すけど、あの騎馬機兵隊を倒すのはもちろん、止めることもできないんじゃない? それぐらいの勢いがあると思って見ていたんだけど」


「……ふむ、倒すことも、止めることもできない、か……確かに、そのように言っていい強さはあったな……」


「うん。それで、私の感想は終わりだよ」


「そうか。ありがとうな、アーシア。次、感想を話したいものはいるか?」


アーシアの感想を聞き終えたジェーンが、アーシアに感謝の言葉を伝えたあと、次の発言者を求めていった。

これにリューネルンが応じて話そうとしたところで、ついにテイルの魔力が第三防衛ラインに近付いていることを、ジェーン達が察知したのである。


「……ふむ、ではわらわが話していこうかの?」


「リューネルンか。わかった、よろしく頼む」


「うむうむ、期待してくれて良いぞ?」


「はは、それじゃあ期待させてもら……うん?」


「……む? ……む!」


「この魔力反応は……テイルか!」


「テイルだ! テイルが、到着するぞ!」


テイルが第三防衛ラインに到着するとわかったジェーン達は、一気にテンションが上がっていった。

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