《第三防衛ラインでの議論》
~業務連絡~
一週間に一話、という投稿ペースになりそうです……
終始暗い雰囲気で第三防衛ラインまで撤退したジェーン一同。
そうして辿り着いた第三防衛ラインでジェーン達は、このあとで必ずこの第三防衛ラインにやってくるであろうモンゴル軍の攻撃ををどうやって防ぐかを考えようと話していく。
「やれやれだな……ようやく第三防衛ラインまで撤退できたか……」
「ふう、これで少しは休めるかな?」
「……うむ……まあそうなんだが……」
「……なんだよ?」
「休むよりも前に、ここにモンゴル軍が攻撃してきた時にどう守っていくかを考えておいた方が良くないか?」
「ああー……まあ、確かにそうか……」
「そうだろう? 皆はどう思う?」
「いや、ジェーンさんの考えに賛同します」
「うむ、わらわも同じ考えじゃ。さすがはジェーンじゃのう」
ジェーンの提案へ一同が全員賛成してきたためにジェーンがそれでは、と言って議論を始めようとしたところで、突然ジェーンの通信端末が反応する。
「……うん? 通信か?」
「こんな時にか? 一体誰からなのじゃ?」
「回線を繋げてくださいよ、ジェーンさん」
「ああ……はい、こちらジェーンだ。お前は誰だ?」
「私だよ、ジェーン姉。テイルだよ」
首を傾げながらジェーンが通信回線を繋げてみると、通信してきた相手はテイルであった。
これにジェーンは嬉しそうにしながらテイルの現在地を尋ねていく。
「おお、テイルか! お前は今どこにいるんだ?」
「第二防衛ラインに来ているんだけど、すでにボロボロなんだよね。それでジェーン姉達に合流しようと思っているんだけど、ジェーン姉達は今どこにいるんですか?」
自身の質問に返答してきたテイルが、すぐさま逆に自身達の居場所を尋ねてきたことにジェーンはクスクス笑いながら、自分達は第三防衛ラインにいると答えていった。
するとテイルはすぐに第三防衛ラインに向かうと答えてきて、通信を終わらせてきた。
「私達は今第三防衛ラインにいる。ついさっきというか、第二防衛ラインでモンゴル軍と戦ったんだが、NATO地上軍がモンゴル軍に蹴散らされたところで第三防衛ラインに撤退することにして、第三防衛ラインにやってきたんだ」
「ふむ、そうだったんですか。わかりました、それでは私も第三防衛ラインに向かいますね」
「ああ、そうしてくれると助かる」
「わかりました。それではまたあとで」
「ああ、またあとで」
「……誰だったんだ?」
「テイルだよ。すぐにここへ来るってさ」
「おお、そうか!」
ジェーンからテイルがこの第三防衛ラインに向かっていると聞いた一同は、モンゴル軍への対応策の話し合いが一旦取り止めになる。
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