《ポーランド王宮へ》
アーシア達がドン引いたところで、テイルは満足そうに笑いながらヨハネス王に虚偽の報告をしに行こうと全員に話していった。
これにジェーンを除いた全員が、相変わらず引きながらの状態ではあったが同意していく。
こうしてテイル一同はポーランド王宮に向かうことになる。
「と、いうわけでこれからポーランド王宮に向かうことにします。皆良いわね?」
「……はあ……」
「そしてヨハネス陛下に虚偽の報告をして納得してもらう。これも良いわね?」
「……まあ……はい……」
「よし、これで全員にこれからの予定を伝えることができましたね」
「……まあ、それはそうなのかもしれないけれども……」
「俺達の精神状態の考慮もしてほしいよな……」
「まったくだよ……」
「ははは、まあまあ。それじゃあ皆、ポーランド王宮に向けて出発だ!」
「お、お~……」
「声が小さいし元気もないよ! はいもう一回! ポーランド王宮に向けて出発だ!」
「オ、オーーー!!」
「ようし、出発だ! 皆、わたしについてこい!」
「オオーーーーー!!」
テイルの掛け声にアーシア達が困惑しながら応じていくとテイルはそれに対してクレームを出していった。
これを受けたアーシア達はもうどうにでもなれ! という勢いで大きな声を出していく。
するとこの声に満足したテイルがついにポーランド王宮に向けて飛び立っていった。
これにアーシア達も続いていき、テイル達は全員がポーランド王宮に向かうことになる。
「それにしてもこれでポーランドともお別れか」
「少々名残惜しい気がするな」
「もう少し問題が起きている方が良かった、とかですか? ジェーン姉はひどいことを言いますねぇ」
「誰もそこまでは言っていないさ。仲間も増えたからな」
「確かにそうですね」
「だろう? それなら、これ以上を望むのは業突張りのすること、そうは思わないか?」
「ふふ、そうですね……おっと、こんな話をしていたらあっという間にポーランド王宮に到着しましたよ」
「そうだな。そうなると着陸の準備になるんだが……全員大丈夫か?」
「大丈夫……だと信じましょう。皆! そろそろ着陸するよー!」
「わかりましたー!」
テイルとジェーンの声掛けで全員が降下態勢に入っていく。
そうしてそのまま降下を始めていったテイル達は全員無事にポーランド王宮前へ着陸することに成功した。
その一方で突然空から二十人以上の集団が降りてくる現場に居合わせることになったポーランド王宮の門番達は、テイル達を不審者の集団だと判断して武器を構えることになる。
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