《アーシア達への自己紹介》
予想していたよりも大人数でテイル達が降りてきたことで、アーシア達は少し警戒しながらテイル達にお帰りの挨拶をしていく。
テイル達はこの挨拶に答えながら、リノ達にアーシア達へ挨拶と自己紹介をするように促していった。
「……やあ、テイルにジェーンさん、お帰りなさい……」
「ええ、ただいま」
「ただいま。良く見張ってくれていたな」
「……それはどうも」
「うん。ところでさぁテイル、一つ気になっていることがあるんだけど、そのことについて質問していっても良いかな?」
「うんうん、わかるよ? 私とジェーン姉の背後にいるメンバーのことだよね?」
「……うん、そうだよ」
「……ええ。ちゃんと説明はしてくれるのよね?」
「それはもちろんだよ、皆。それじゃあリノ、それにメンバー一同、アーシア達に挨拶と自己紹介をしていってもらおうかな?」
「わかりました!」
「ういっす!」
「……なんか、やたら元気な返事をしていく集団だな……」
「あ、ああ……」
テイルとジェーンの言葉に力強い返答をしていくリノ達元怪盗団メンバーにアーシア達が若干引いていく。
そんなアーシア達にテイルがリノ達は新しい仲間だと説明していき、続けてリノが一番最初に自己紹介をしていった。
そうしてそのあとに続いて怪盗団のメンバーが順番に自己紹介をしていく。
「ねえ皆、ちょっと良いかな?」
「え? うん、まあ、別に良いけど……」
「ありがとう。それじゃあ説明するけど、彼女達は私達の新しい仲間だよ」
「……ほう? そうなんだ?」
「ええ。それで今から彼女達に自己紹介をしてもらおうと思ってる。皆にはそれを聞いてもらいたい。お願いしても大丈夫かな?」
「なるほどね、そういうことだったのか」
「ああ、いいぜ。それですぐに始めるのか?」
これからの展開を理解したアーシア達が、すぐに自己紹介を始められるのかと尋ねてくる。
これを受けたテイルはリノ達に、それでは自己紹介を始めていってください、と言って自己紹介をしていくように促していった。
「そう、だね。それじゃあ皆、自己紹介を始めていってくれるかな?」
「わかりました!」
「それじゃあたしから始めさせてもらうよ。あたしはリノ・ブリッジズ。元怪盗団の団長でした。よろしくお願いします」
「……うん? 怪盗団の……団長でした……?」
「ええ。そういえば説明していなかったけど、彼女達は全員が元怪盗団のメンバーだよ」
「……ええ……」
「……なんでそんな重要な情報を一番最初に話さないんだ……?」
テイルの発言を聞いたアーシア達は、呆れながらそのように尋ねてくる。
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