《テイル一同、アーシア達との合流を目指す》
ポーランド軍輸送部隊員一同に怪盗団をフェリアシティ王国軍に吸収させることを認めさせたテイルとジェーンは、続けてアーシアやジャン達に怪盗団のメンバーを紹介していく事にする。
テイルとジェーンはそのことをポーランド軍輸送部隊員達に伝えていった。
「……さて、これからどうする、テイル?」
「そうですねぇ……とりあえずはアーシア達にもリノ達を紹介しないといけませんからねぇ……」
「それなら一度アーシア達のところに戻るか?」
「そうですね、そうしましょう。というわけですからポーランド軍輸送部隊の皆様、私達はこれで退散させてもらいます」
「……あ、はい……そうですか……」
唐突にテイルから別れの言葉を掛けられたポーランド軍輸送部隊員達は、戸惑いを隠せない状態でその挨拶を受け入れ、返答を行う。
この返答を聞いたテイルは、続けてすぐに怪盗団一同にこの場から離れると告げていく。
「ええ。さてそれではリノさん、怪盗団の皆さん!」
「は、はい!」
「そろそろ帰る準備を始めていきましょう。まずは私達の仲間に、新しい仲間である皆さんを紹介しようと思います」
「わ、わかりました!」
「元気の良い返事で大変よろしい。それではジェーン姉、リノさん、怪盗団の皆さん、行きますよ?」
「ああ」
「はい!」
「わかりました!」
テイルは自身の言葉に全員が反応してきたことを確認すると、そのままポーランド軍輸送部隊に最後の挨拶を行った。
これに輸送部隊員達が応じて挨拶を返してきたところでテイルは、アーシア達が待機している地点に向けて飛び立っていく。
そんなテイルに続いてジェーン、リノ、さらに怪盗団一同も飛んでいき、アーシア達の待機地点に無事に飛んでいった。
「……テイル、アーシア達の待っている場所にはまだ到着しないのか?」
「いえ、もうすぐのはずですが……あ、見えてきました」
「……お、本当だ」
「うん? どこですか?」
「あそこだよ、ここからまっすぐの、ほら、あれだよ」
「……ああ、確かに見えました。でもよく見えますね、まだあんなに遠いのに……」
「ふふ、私達は目も良いですからね」
「あれぐらいの距離ならわりと簡単に見えるぞ?」
「そ、そうですか……」
「うん。それじゃあそろそろ着陸準備を始めようか」
「そうだな」
「……へ? 着陸、準備……?」
「そう。飛行速度を落としたり、着陸地点に障害物がないかを確認したり、ね」
「な、なるほど」
テイルやジェーンの言葉に従ってリノ達も着陸の準備を始めていく。
こうして準備を万端整えたテイル達は、無事に着陸を成功させていった。
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