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多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第二章 冒険と新たな仲間達

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《銃火器類の返却、そして……》

ジェーンが放り投げていった銃火器類を、怪盗団のメンバー一同は慌てながら受け取っていく。

そうして再度銃火器類を手にした怪盗団メンバー一同は、ジェーンに銃火器を投げ渡すなと文句をぶつけてきた。


「う、うおっ⁉ いきなり投げるんじゃねぇ!!」


「そうだ!! 危ねえだろうが!!」


「うるさいな。さっさと返せって言ってたじゃないか」


「それにしたって返し方があるだろうが!!」


「せっかく返してやったのに文句の多い奴らだなぁ……これなら返さない方が良かったか?」


「そうかもしれませんね、ジェーン姉」


「……ふん、そんな余裕を見せていても良いのかよ?」


「うん? それはどういうことだい?」


ジェーンとテイルが怪盗団メンバーに銃火器を返したことは間違いだったのかもしれない、そう話していると怪盗団のお頭やメンバー一同が、ニヤニヤしながらジェーンとテイルに声を掛けてくる。

そうして再び銃火器類を手にした怪盗団メンバー一同が、ジェーンとテイルに銃口を向けてきた。


「こういうことだよバーカ!!」


「おろ? どうしたんだ? 銃口をこっちに向けてきて?」


「まさかとは思うが、私達を撃つ気じゃないよな?」


「そのまさかだよ、バーカ!!」


「あ、ひどい! 銃火器を返しても私達は撃たないって約束したのに!」


怪盗団メンバーの言動に怒りの声をあげていくジェーンとテイル。

そんな二人に、怪盗団のお頭が悪い笑顔を見せながら返答をしてきた。


「ふん、馬鹿正直に信じたお前らが悪いのさ!」


「ええ、そんなぁ⁉」


「思っていたよりもあっさりと約束を破るんだな。そんなことをしてるといつか痛い目を見るぞ?」


「そうかい、そりゃあ良いことを教えてもらった。お礼にこっちも良いことを教えてやるよ」


「……良いこと? なんだ良いことって?」


「約束ってのはなぁ、する時や守る時よりも、破る時が一番楽しい瞬間なんだよぉ!!」


「おおーー!!」


テイルとジェーンに対してお頭が返答したあと、部下達も続いて雄叫びをあげていく。

そんな部下達にお頭がテイルとジェーンへの発砲許可を出していった。


「ようしお前ら、今度こそやっちまえ!!」


「おおーー!!」


「あっはっは!! 死ねぇ!!」


お頭の号令とともに引き金を引いていった部下達。

しかし銃口から銃弾が発射されることはなく、部下達は困惑する。

そんな部下達をお頭が叱り付けていった。


「……あ、あれ? 弾が出ない……?」


「ど、どうなっているんだ……?」


「なにやってんだい、お前らは⁉ さっさと奴らを撃ち殺しちまいな!」


このお頭の言葉に、部下達は困惑しながら答えていった。

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