表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
多元世界戦記 ~テイル奇譚~   作者: 篠原2
第二章 冒険と新たな仲間達

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

449/512

《輸送部隊員への尋問》

自分達が放つ圧のせいでポーランド軍輸送部隊員達の顔色などが悪くなっていくことにテイルは多少の罪悪感を覚える。

しかしテイルは、元はと言えばポーランド軍がなんらかの情報を隠しているからだ、との考えを頭のなかだけで掲げてその罪悪感を振り払うと輸送部隊員達に質問を始めていった。


「はい、よろしくお願いします。それでは早速になるのですが、いろいろと質問させていただきます。よろしいですね?」


「……は、はい……ただ、あの……」


「うん? なんでしょうか?」


「その、できればお手柔らかにお願いしたいのですが……」


「それはまあ……皆さんが私達の質問に正直に答えてくださるかに掛かっているので、お手柔らかな質問になるかどうかは皆さん次第、ということになるのですが、それについては大丈夫ですよね?」


「うぐ……ええ、まあ……大丈夫です……」


「ふふ、そうですか。それでは始めます。まずですがあなた方はヨハネス陛下になんらかの情報を隠している。そうですね?」


「いえ、そのようなことは……」


「ありませんか? まあそう答えるのならそれでも構わないのですが、もし万が一情報を隠している場合、皆さんはヨハネス陛下に嘘を吐いている、ということになります。これについてはご理解いただけていますよねぇ?」


「……も、もちろん、です……」


テイルの質問を受けた輸送部隊員達は、全員がほんの少しだけ視線をずらし、わずかに声を震わせながらテイルの質問に答えていく。

この輸送部隊員達の態度を観察していたテイルとジェーンは、やはり彼らがなにかの情報を隠していると結論付けた。

この結果、テイルとジェーンは次の目標を輸送部隊員達が隠している情報がなんなのかを聞き出す、もしくは予想して当てていくことになる。


「なるほどねぇ、そうですか。わかりました。少しジェーン姉と話をしてくるので、皆さんはこのまま待っていてくださいね」


「わ、わかりました……」


「……さてジェーン姉、あれは嘘を吐いているものの反応ですよねぇ?」


「ああ、間違いないな」


「やっぱりジェーン姉もそう思いますか。そうなると次は彼らがどのような情報を隠しているか、これを聞き出すことになりますかね?」


「そうなるな。問題はその方法になるんだが……」


「今までのように質問しているだけでは難しいでしょうし……う~ん……」


輸送部隊員達にどうやれば隠している情報を喋らせることができるのかに頭を悩ませていくテイルとジェーン。

その時、どこからともなく笑い声が聞こえてきた。

閲覧、感想、評価ポイント、ブックマーク登録、いいねありがとうございます!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ